志村けん、野村克也、YOSHIKI、朝青龍……有名人「ロールス・ロイス秘話」を一挙紹介

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ロールス・ロイスは不幸を招く!?

 他にもプロ野球界では、野村監督の教え子としても知られる石井一久・東北楽天イーグルス取締役GM(46)や、中日の平田良介(32)がオーナーとしてインタビュー記事に登場している。

 最後を飾るのは、清原和博(52)だ。写真週刊誌「FRIDAY」(講談社)は16年2月26日号に「清原和博『本誌だけが捉えた いかつい愛車と『暴』ファッションの歴史』」との記事を掲載した。

 ちなみにタイトルの引用で「『暴』」と表記した部分は、実際の雑誌ではマルに囲まれている。つまり「マル暴」という意味だ。

 清原氏は16年2月に覚醒剤所有で現行犯逮捕されたため、その時の状況を反映した記事となっている。

《もちろん、ベンツもポルシェも大好き。最高グレードを次々買い換え、複数台を所有してきた。

「けどなあ、男やったら、いつかはベントレー、ロールス・ロイスやろ!」

 と、この2台を次々に買った後、14年には離婚して一時金欠となった》

 レイモンド・チャンドラー(1888~1959)の名作『ロング・グッドバイ』(村上春樹訳:ハヤカワ・ミステリ文庫)の冒頭で、ロールス・ロイスは強い印象を与える。

《テリー・レノックスとの最初の出会いは、〈ダンサーズ〉のテラスの外だった。ロールズロイス・シルバー・レイスの車中で、彼は酔いつぶれていた》

 読了された方なら、テリー・レノックスの数奇な人生もご存知だろう。これまでご紹介した人々も、巨万の富を築き、かつ、波瀾万丈な人生を送った人たちである。

 やはり、ロールス・ロイスは到底、一般人が乗れる車ではないのである。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月27日掲載

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