「ビートたけし」愛人妻の保険証詐欺 不正を指示された元弟子が実名証言

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 新型肺炎に怯える日々。それは同時に医療崩壊の恐怖を意味する。そんな折に、我が国の医療システムを揺るがしかねない事態が発覚した。ビートたけし(73)の「愛人妻」が、看過すべからざる不正を指示していたというのである。その「保険証詐欺」とは――。

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「いくつかの国々では数百人規模で死者数が増え、医療崩壊も発生している。決して対岸の火事ではない」(3月28日の記者会見)

「もし感染が広がれば医療提供体制に大きな負担になる」(4月17日の記者会見)

「医療現場の負担を少しでも軽減し、皆さん自身の健康、命を守るためにも外出は控えていただきたい」(同月21日記者団に対して)

 新型コロナウイルス禍が深刻度を増して以降、安倍晋三総理は繰り返しこう訴えてきた。つまり未知のウイルスとの戦いは、いかにして医療崩壊を防ぐかにかかっているとも言えるのだ。

 逆に言うと、医療崩壊を招いたイタリアや、世界一の感染大国である米国と比べれば、何とか持ちこたえている我が国はマシで、医療水準が高い証と言えよう。この日本の医療システムの根幹を成しているのが、「国民皆保険制度」である。

 いつでも、誰でも遍(あまね)く平等に、原則3割負担という安価で医療サービスが受けられる安心感。それを支える保険証システム。他国が羨むこの制度は、水道やガス、教育などと並ぶ我が国の重要な「インフラ」のひとつだ。それを瓦解させる悪事に手を染める者は、場合によっては「非国民」の謗(そし)りすら免れまい――。

「その時、私は事の重大性を理解できていませんでした。『絶対的な存在』に言われたことは文字通り絶対なので、その命令に『分かりました』と従っただけ。とはいえ、それは決してやってはいけないことでした。今、冷静に考えてみるとそう思います」

 こう後悔しつつ振り返るのは、たけしの元運転手である石塚康介さん(42)だ。

「でも、当時の私が置かれていた環境では、絶対的な存在の彼女の指示に逆らうことなど不可能でした。たとえ、『殿』を巻き込んでしまう保険証の不正使用という犯罪に関わることだったとしても、殿の愛人だった横井喜代子さん(仮名)の命令に背くことは、絶対に無理だったのです……」

 ビートたけしの「愛人妻」の横井氏による、たけしも絡んだ「犯罪」。衝撃の告発の詳細に入る前に、改めて近年の「たけし騒動」を振り返っておく。

 今回の「犯罪」の証言者である石塚さんは2010年1月、殿ことたけしに弟子入りし、翌年6月から昨年7月までの8年間、たけしの運転手を務めてきた。

 たけしに憧れ、彼を慕い、10年にわたって最も身近でたけしに仕えてきた石塚さんだったが、そんな彼でもたけしのもとを去らざるを得ない事態が生じていた。たけしの18歳年下の愛人、横井氏の「横暴」である。

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