吉村府知事は陳謝、「西村コロナ大臣」の“首相になりたい”出たがりの通信簿

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汗はかくけど手柄はオレに

 もっとも、本人は外野の反応とは裏腹に、
「これをステップに、総理・総裁候補へという感じでしょう。鼻息の荒さが伝わってくるようです。また竹下さんの話で恐縮ですが、彼は“汗は自分でかきましょう。手柄は人にあげましょう”という語録を残しました。西村さんの場合、まあ汗はかいているのかもしれないですが、手柄を人にって感じじゃない。オレがオレがって空気ですよね」(先のベテラン政治記者)

 差し当たって、「ポスト安倍」に名前があがるのは岸田文雄、石破茂、河野太郎(麻生派)、加藤勝信(竹下派)、菅義偉、小泉進次郎(共に無派閥)の各氏で、首相の出身派閥「細田派」所属のメンバーは見当たらない。

 安倍首相の父・晋太郎元外相が派閥ボスだった時代、その後継候補として森喜朗、塩川正十郎、加藤六月、三塚博の4名が“四天王”とあだ名された。これになぞらえて、細田派四天王をというのが安倍首相の宿願ではあるのだが、なかなか安定しないのだ。

「下村さん(博文・元文科相)とか稲田さん(朋美・元防衛相)は大臣をやっているときにチョンボが少なくなかった。萩生田さん(光一・文科相)は安定感の面で疑問符がつくし、学校への休校要請は官邸主導で進められ、存在感を見せられずじまい」
 とは、永田町関係者。

「同じく元文科の松野博一さんなんかはお茶の間ではほとんど知られてないけれど、汗をかいて手柄を人に渡すタイプなので(笑)、政治家としてサバイブすると思います。細田派所属の西村さんも四天王とか言われたり、言われ始めたりしていますが、そこに割って入って、何なら追い抜いちゃおうという印象です。自民党が下野した際の総裁選に一度出馬していますから、“総理を目指す”と言いやすいのかもしれません。色んなところで、西村さんの『総理話』を聞いている人は多いと思います」

週刊新潮WEB取材班

2020年5月11日掲載

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