吉村大阪知事の後に続け… コロナ禍で知名度がアップした知事「6人」の横顔

国内 政治 2020年5月11日掲載

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 普段は住民以外には縁遠い都道府県知事が俄然、注目されている。理由は説明するまでもない。新型コロナウイルス対策の多くは知事に委ねられているからだ。「新型インフルエンザ等対策特別措置法」によると、外出自粛や休業要請などを行う権限の大半は知事が持つ。話題の知事の横顔を探った。

鈴木直道・北海道知事(39)。2019年に初当選。1期目。報酬年間1628万円

 首都圏には楽観ムードすら漂っていた2月28日、法的根拠のない緊急事態宣言を独断で発出し、週末の外出自粛などを道民に要請。「結果責任は私が負います」と宣言する。

 批判もあったものの、感染者の増加ペースを鈍化させた。泥を全て被る覚悟を決めた上での決断は道内外で評価された。

 埼玉県三郷市育ち。同県立三郷高在学中に両親が離婚したため、経済的理由から大学進学を断念。高校卒業後の1999年、東京都庁に入庁した。翌2000年、自費で法政大第二部法学部(夜間過程)に入学。4年間の在学中は体育会ボクシング部の主将を務めた。

 都では東京都福祉保健局など衛生畑を歩む。この経験が新型コロナ対策に生かされていると言われている。

 中央官庁と違い、学歴より人物を重視する都庁では早くから認められ、2008年には財政再建のため、北海道夕張市に派遣される。成果を上げた後の2011年、同市長選に初当選。2期目で知事に転じた。選挙では自民、公明の両党が推薦した。

 全国知事で最年少。自民党内には「将来は国政に転じ、リーダー候補に」という声がある。48万人の法政大OBも「法大から初の首相を」と期待を寄せる。やはり苦学して法大を出た菅義偉官房長官(71)とのパイプが太い。

 夫人と2人暮らし。好きな言葉、座右の銘は次の通り。
「お金を失うことは小さく失うことだ。名誉を失うことは大きく失うことだ。しかし、勇気を失うことはすべてを失うことだ」

湯崎英彦・広島県知事(54)。2009年初当選 3期目。報酬年間2203万円

 県職員にも一律給付される10万円を「活用する」とし、休業要請に応じた中小企業を支援する財源とする考えを示したが、県議会や住民から「公務員にも生活がある」との抗議を受け、撤回した。

 その上で「私は率先してやらなければいけない」(湯崎知事)と語り、まずは自分の報酬をカットする意向を示した。

 広島市出身。県内屈指の名門校・広島大附属高から東大法学部へ。卒業後の1990年、当時の通産省に入省。中小企業庁計画部計画課総括係長、通商政策局米州課課長補佐などを歴任した。在職中に国費でスタンフォード大学経営大学院(MBA)修了。

 2000年に退職。電気通信事業者「アッカ・ネットワークス」(2009年、イー・アクセスと合併。やがてワイモバイルに)を設立。代表取締役副社長に就く。

 2009年、県議会の自民党最大会派や民主党会派の支援を受けて知事選に初当選。2017年の前回選挙では自民党、公明党、民進党の推薦を受けた。

 家族は夫人と2男1女。2010年、第3子誕生時には1か月間の育児休業を取得した。都道府県知事が育休をとるのは初めてだった。亡父は、原爆の爆心地周辺の復元地図を作成した社会学者で元広島大教授の湯崎稔氏。
 座右の銘は「志と覚悟」。

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