【コロナ禍】ワシが緊急事態宣言は必要なしと主張する理由……小林よしのり氏インタビュー

国内 社会 2020年4月27日掲載

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「自粛は巨大な悪」

 漫画家の小林よしのり氏が、新型コロナ問題で積極的な発言を行っている。自粛ムードを強く批判するなど、“世間の常識”に抗う内容が大半だ。当然ながら大きな賛否両論を巻き起こしており、本人に真意を訊いた。

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 4月11日、公式ブログに掲載された「自粛を止めて、経済を回すべし」の記事は、大きな反響を呼んだ1つだ。冒頭部分を引用させていただく(註:引用時は改行を省略したり、デイリー新潮の表記法に合わせたりするなどした。以下同)。

《例えノーベル賞学者が「コロナが脅威」と言っていようが、もはや「デマ恐怖」だとわしは確信しているので、微動だにしない。「自粛なんか止めろ!これは巨大な悪である!」》

《どうせ感染者は増え続ける。自宅療養しておけばいい。緊急事態宣言やっても、自粛を要請しても無駄! ならば経済を回した方がいい! 補償なんか無駄!》

 小林氏自身も話題になったことを把握したようで、2日後の13日には「わしのコロナ主張が凄まじい反響ですね」の記事が掲載された。最も“挑発的”な部分をご紹介する。

《小林よしのりの個人サイトも、「ゴー宣道場」サイトもアクセス数が急激に伸びて、伸びたまま推移している》

《どうやらネット界隈では、わしの主張をデタラメなつまみ食いしながら叩いている者も多いようだ。玉川徹や岡田晴恵に「恐怖」を植えつけられた者たちがどれほど狂ってしまったか、単行本に載せて、歴史の証言にしたいものだ》

 14日の記事「致死率20倍?日本の致死率は?」では、情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系列・平日・8:00)のスタンスを、《安心材料を報道したら、視聴率が取れない》と指摘した。

《恐怖だけが番組の生命線で、番組のスタッフは恐怖材料だけを血まなこになって探している》

 関連して16日の「権威主義の情けなさ」では、ノーベル賞を受賞した本庶佑氏の緊急提言に反論した。

 本庶氏の「PCR検査の大幅増加」、「大都市圏における1か月の完全外出自粛」などの主張を紹介した上で、小林氏は《インフラ崩壊で、人々が死んでしまう》と“一刀両断”したという内容だ。

「モーニングショー」で玉川徹氏が「さすがノーベル賞、合理的」と高く評価したことも紹介し、《権威主義というものは自分の頭で考えるという「個」の力を失くしてしまう。やれやれだね》と慨嘆した。

 こうした一連の発言について、どのような想いがベースにあるのか小林氏に質問すると、「そもそも自粛が嫌い、というのはあります」と言う。

「発言の根幹は、資本主義を止めることが、どれほどの愚挙かということです。普通の人間は働いて稼がないと食えません。自粛ムードでも余裕で暮らせる貯蓄を持っている人や、新型コロナ前と同額の給与が保証されている会社員などは、極めて少数派でしょう。個人経営の飲食店などは、この状況で店を続けられるはずがない。自粛の強制は失業者と倒産企業数を大幅に増加させる可能性があり、だからこそ反対の声を上げているのです」

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