セイン・カミュが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第37回は、セイン・カミュさん。今回は「しょうがの香り。」に伺いました!!

 生まれ故郷はニューヨークながら、家庭の都合で世界各国を転々としたセイン・カミュさん。6歳の時に来日したのも束の間、すぐにシンガポールに行き、再び日本へ。高校生活を終えると、大学は再びアメリカへ。世界を股にかけてきたセインさんにとって、おふくろの味って何ですか?

「生姜です! 母親がよく生姜を利かせたスパゲティを作ってくれてね。茹でたパスタに、バター、醤油、ブイヨン、たっぷりのジンジャーパウダー。これがめっちゃ好きでね」

 湘南にある自宅の庭でも生姜を育てているほど。料理を作る際も、生姜は欠かさないんだとか。

 というわけで、今回セインさんが訪れたお店は「しょうがの香り。」。世界最高品質のオーガニックジンジャーをたっぷり味わえるお店で、

「もう生姜好きの僕のためにある(笑)。昔、六本木周辺の飲食店を紹介するテレビ番組の取材で来て、その際に一目惚れしたんです」

 だけれど、引っ越しや多忙が重なり、最近は足を運ぶことが出来なかったそう。

 なので、今回の来店にあたっては、お昼を抜いてくる気合の入れよう。そんなセインさんに、お店から生姜焼酎ロックのサービスが。

「くぅ~、すきっ腹に染みる~! でも、生姜の香りが鼻に抜けていいね。お腹がスゴイ空いてくる(笑)」

 では、お待ちかね生姜尽くしの料理をどうぞ。今回のメインは、レタスと白髪ねぎたっぷりの「2色のしょうがの香り。しゃぶ」。スープは白だしベースの「黄金スープ」と辛い「火鍋スープ」の2種を用意しました。

「WOW! レタスがシャキシャキで美味しい! 豚肉との相性も最高だね」

 あれ。セインさんの持っているお箸、妙に長くないですか?

「あはは! お腹空いてたから間違えて菜箸で食べちゃった。いや、でも、それくらい旨いんですよ」

 そういえば、猫舌だったはずのセインさん。それも忘れるくらい美味だったようです。

週刊新潮 2020年4月23日号掲載

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