アユの自伝ドラマ「M 愛すべき人がいて」の評判 あの「スチュワーデス物語」を彷彿

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 浜崎あゆみ(41)の自伝的小説「M 愛すべき人がいて」(幻冬舎)のドラマ版がいよいよスタートした。4月18日の初回視聴率は5・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、テレビ朝日の土曜ナイトドラマ(23:00~)では、まずまずの数字だ。だが、気になるのはその内容。業界では、「これは40年近く前の『スチュワーデス物語』だ!」という声がしきり……。

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 原作は、アユがスターダムに駆け上がるまでのデビュー秘話と、エイベックス会長の松浦勝人氏(55)との不倫を、作家の小松成美氏(58)がインタビューを基にしたフィクションとされている。

 ドラマ版ではさらに、《ドラマオリジナルの要素を加えたフィクション》という断りが入っているから、もうどこからどこまで実話なのか分からない状態だ。

 平成の歌姫・アユ(もはや過去の人?)役にはエイベックスの秘蔵っ子・安斉かれん(20)で、舌っ足らずなセリフは正直言って、棒読み。アユを意識しすぎたのか、やけに鼻にかかった声を出している。もっとも彼女がこれまで発売した4枚のシングルはいずれもオリコンチャートではランク外だから、地声も知らないが……。業界関係者は言う。

「顔はちょっとアユに似ていますけどね。現在の松浦さんの寵児ということですから、好みも似ているんでしょう。笑えるほどの棒読みは『スチュワーデス物語』(TBS・83年放送)の堀ちえみ(53)を彷彿させます」

“私はドジでのろまな亀です!”の名台詞で知られる「スチュワーデス物語」といえば、大映ドラマの金字塔である。他にも80年代には「不良少女とよばれて」(84年、主演:いとうまい子[55])や「スクール☆ウォーズ」(84年、主演:山下真司[68])、「ポニーテールはふり向かない」(85年、主演:伊藤かずえ[53])などなど、大映ドラマは多くのヒットを飛ばした。

「いずれも極端なキャラクター設定、次々と主人公に襲いかかる苦難、そして先の読めない展開、さらに熱い台詞がウリでした。今回、松浦さんをモデルにしたマサを演じているのは三浦翔平(31)ですが、見た目は似ていませんね。実物はそれほどカッコよくありませんから。ただし、こちらの台詞も、見ているほうが気恥ずかしくなるような熱い発言のオンパレードで、大映ドラマっぽい。常連だった松村雄基(56)に言わせたいほどです」(同)

《オレは神様なんかじゃねえ! けどなあ、神様からのメッセージは届く》

《オレがお前を選んだんじゃねえ! 神様がお前を選んだんだ!》

《お前は虹を渡りたいんだろ! だったらオレがその虹、作ってやる! オレに作った虹を渡れ!》

 熱い男なんだなあ、松浦さんって……。問題はドラマの作りだという。

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