【コロナ禍】東京「新大久保」でマスクが大量に売られているワケ…ただし今だけ?

国内 社会 2020年4月22日掲載

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「イスラム横丁」はもっと安い

 掲載の(写真1)は、4月17日の金曜日に、新大久保を訪れたときに撮影したものです。店先に並ぶのは50枚入りで「税込み3780円」や「税込み3800円」といった売価のマスクです。それも一軒や二軒ではありません。高いことは高いですが、いずれも、先の“炎上価格”よりは500円も安い。いわゆる韓流エリアとは別の「イスラム横丁」エリアには、税込みで3500円というものもありました(写真2)。

 新大久保エリアに通う知人によれば、

「マスクは3月の終わりごろからちらほら売ってはいました。新大久保に来る人ってだいたい決まっているから、売っている光景にも慣れちゃって、いまやわざわざ買う人はあまり見かけませんね」

 だそう。前からマスクは新大久保で売られてはいましたが、この日、店員さんに聞くと「今日から再び“箱”で入ってくることになりました」とのことでしたので、改めて供給ラインが確保されたということかもしれません。

 なぜ、新大久保エリアではマスクを売っているのか。チェーン展開する小売り店と違って、高い売価で売っても批判されにくい、ということもあるでしょう。ただ、それにしても安い。この違いは、“仕入れ値”に原因があるのです。

 中国からマスクを調達し、小売店に売るビジネスを行っているブローカー氏によると、売り先への卸値は1枚あたり33~55円とのこと。コロナ前には3~10円だったといいますから、高騰のほどがよくわかります。これを卸業者が仕入れ、小売りに回すとなると、やっぱりどうしても“炎上価格”になってしまう。一方、新大久保のお店は、大手のチェーンと違う独自のルートで、卸しを介さずに仕入れられる。中間マージンが浮く分、価格を安くできるわけです。

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