星野源、EXITにキムタク…コロナ対策で男を上げた面々に見る新時代の「軽さ」

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

 沈黙は金。タレントにとって、今ほどこの言葉が身に沁みる時代も無いのではないか。ウイルスに対する不安や、外出自粛下でのイライラが世の中に充満していることもあって、ちょっとした一言が炎上しがちな状況である。

 しかしそんな中、気を吐いている男たちがいる。いずれも各界の「モテ男」ばかり。それぞれがそれぞれのやり方で、日々の暮らしを明るく後押ししようと奮闘している。

 中でも星野源が弾き語りで始めた「うちで踊ろう」動画は、あっという間に社会現象になった。先日は安倍首相まで乗っかり、大きな反響を呼んでいる。

 ***

 大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」では「プロの童貞」を演じていた星野だが、本人は下ネタ好き・AV好きを公言している。共演した女優や女子アナを臆面もなく「可愛い」「好き」と褒め、明るく才能豊かな彼はモテモテだ。有村架純や二階堂ふみ、麻生久美子といった美人女優たちからもラブコールを送られ、今回の動画も石田ゆり子や高畑充希が参加。彼女たちが拡散にひと役買った点も大きかっただろう。

 モテモテといえば、ネオ渋谷系漫才のEXITも当てはまる。兼近の犯罪歴やりんたろー。の7股交際など、やんちゃなエピソードが先行していた彼ら。それだけにチャラ男を地でいくかと思いきや、コロナウイルス対策を漫才仕立てにしてYouTubeで配信。情報が多いため笑いが少なくなってしまった、と言いつつも、瞬く間に話題となった。もともと人気のあった彼らだが、改めて真面目な面が評価され、好感度はうなぎのぼりのようだ。

 そして木村拓哉である。ジャニーズでは嵐が手洗いソングを発表したが、キムタク御大も手洗い動画で参戦。勢いよく出しっ放しの水にはいちゃもんもついたらしいが、ラーメンの湯切りばりに手の水気を切り、バスタオルで豪快に手を拭いてクールにフィニッシュ。最初から最後まで「キムタク節」は全開だ。マクドナルドのCMでは変わったハンバーガーの持ち方が話題になったように、「型破りでもサマになる男、それがキムタク」という、本人によるキムタク芸の一種ではと感じた。ステイホーム、ステイキムタク。手洗いの啓発だけでなく、「こんな時も俺はいつものキムタクだぜ」という姿勢を見せることで、世間に安心感を届けたい。そんな彼なりのサービス精神もあったのではないだろうか。

次ページ:共通点はフットワークの「軽い」男たち 彼らが示した新しいエンタテイメントの形と光

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。