“行き倒れ”の遺品・所持金をネコババで懲戒… 新宿区役所の40歳主査

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 芥川龍之介の『羅生門』には、行き倒れになった女の遺体から毛髪を引き抜く老婆が登場する。その毛で鬘(かずら)を作り、日々の糧に換えていたのだ。芥川は、老婆に人の本性を語らせる。

「これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの」

 小説が描くのは疫病と天災に悩まされる平安の世。が、現代になっても野垂れ死にする人は後を絶たない。...

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