「慶応病院」コロナ院内感染の手痛い後始末“GW明けまでは…”

国内 社会 2020年4月15日掲載

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手術後にPCR陽性と判明

 4月12日に東京都が発表した新型コロナ感染者数166人のうち、中野区の中野江古田病院の医師や入院患者87人が含まれることが明らかにされた。都は院内感染によるクラスターが発生している可能性が極めて高いとみている。

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 連日、感染者数が積み重なっていく中で、数字に対する感覚が鈍ってくるところもあるが、こと院内感染の恐怖に関して記憶に新しいのは、台東区の中核病院・永寿総合病院のケースだろう。

 入院患者94人と職員69人が新型コロナウイルスに集団感染し、このうち患者20人が死亡。永寿から患者を受け入れた各病院にも感染が波及した。新宿区の慶応病院もそのひとつで、永寿から転院した人のコロナ陽性がわかり、その人と同室の3名の感染もわかっている。

「永寿は慶応系になります。ざっくり言うと、永寿で手術できない患者を慶応が受け入れるという関係ですね。今回、感染がわかった当該の患者さんもそうだったんです」
と、慶応病院の関係者。

「その患者さんは血管外科系の疾患で手術を受けました。それで手術の後、熱が出て咳もあり、永寿で院内感染が起こっているという情報を得たのでPCR検査をしたところ、プラス(PCR陽性)だったということです」

 慶応病院は3月26日に、この事実を明らかにしている。

「慶応にとってはいい面の皮だと言う人もいます。ただ、コロナだけに、問題はそれだけでは済まないんですよ」

 どういうことなのだろうか。

「その患者さんの後にも、いろんな患者さんが手術を受けていますよね。当然その手術台は使えませんし、手術に関係した医師、ナース、指導医、研修医も濃厚接触が疑われます。もちろん、彼らはさらに別の手術や診察を担当したりしますから、どんどんコロナが連鎖していく可能性があるわけです」

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