コロナ禍に揺れる皇室 天皇陛下へのご進講延期、1年半ぶり園遊会も…

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 昨年5月4日、即位されて間もない天皇陛下は、皇居での一般参賀で、

〈皆さんの健康と幸せを祈る〉

 そうはっきり仰っていた。御代替わりから間もなく1年。かような厄災が降りかかろうとは、誰が予想し得たであろうか。

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「3月31日の午後、安倍総理は皇居に参内して陛下に内奏を行いました。総理からは、おもにコロナウイルスの感染状況や政府の対応について説明がなされたとみられています」

 とは、宮内庁担当記者である。そうした流れを経てさる6日、「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」の尾身茂副座長が、両陛下のご意向に沿ってご進講に参じる予定だった。ところが、これが中止に。

「庁内でご進講の予定が公表されたのは4月2日のことでした。副座長の都合を考慮して日程を組んでいたというのですが、現実的には数日間で感染が予想以上に拡大し、緊急事態宣言が出されるまでにエスカレートした。当日になって急遽、宮内庁の側から延期を申し出たのです」(同)

 新たな日時は未定だというのだが、両陛下は現在、コロナ関連のニュースに絶えずお心を砕かれているとのことで、宮内庁関係者が言うには、

「かつて2011年、東日本大震災からわずか5日後には、上皇さまがビデオメッセージという形で広く国民に呼びかけ、打ちひしがれた気持ちに寄り添われました。そして、国民の生活を何よりも案じてこられた上皇さまのご意思は、しっかりと今上陛下に引き継がれています。あるいは遠からず、陛下からコロナ禍に関して『おことば』が出されるかもしれません」

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