コロナ禍に揺れる皇室 天皇陛下へのご進講延期、1年半ぶり園遊会も…

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4月19日は…

 両陛下のご訪問が延期されたイギリスでは、チャールズ皇太子やジョンソン首相の感染が明らかになっている。さる5日には、ウィンザー城へ退避中のエリザベス女王が異例のテレビ演説を行ない、

〈一致団結すれば打ち勝てる〉

 などと国民に呼びかけたばかりである。

「5月初めに両陛下が英国を訪問される予定だったため、春の園遊会は例年より遅めの5月27日に開催される見通しでした…」(同)

 昨年は御代替わりに関する諸行事もあって催されず、今回が1年半ぶりとなるはずだった園遊会。こちらも中止になることが発表された。

 さらに皇室には、抜き差しならない事態が迫りつつあるという。

「緊急事態宣言が出されたことで、4月19日に執り行われるはずの秋篠宮さまの『立皇嗣の礼』の挙行もまた、不透明な状況となっています」

 儀式の後に予定されていた伊勢神宮、神武天皇陵、そして昭和天皇陵へのご参拝は、大勢の人出が見込まれることもあり、すでに秋篠宮さまのご意向で延期が決まっているのだが、

「中心となる『立皇嗣宣明の儀』では、当初予定されていた350人の参列者を50人に減らしましたが、それでも全国知事会や各議会の代表らが地方から上京することになるため、移動によるリスクは避けられない。情勢を鑑みれば、宣明の儀も延期されないとも限らないのです」

 とはいえ、秋篠宮家の事情に通じる人物は、次のように明かす。

「4月の儀式に向け、秋篠宮さまはこれまで以上にご体調の維持に気を遣われており、傍で拝見していても、しっかりと一大行事を務めるのだというお気持ちが漲っておられるご様子です。一方で、日々増えるばかりの感染者数にはお心を痛めておられ、皇嗣職を通じて情報収集をなさるなど、積極的に事態把握にあたっておられます」

 国民とともに歩まれる皇室もまた、異形のウイルスに苛まれているのだ。

週刊新潮 2020年4月16日号掲載

特集「『緊急事態宣言』を生きる」より

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