ZOZO「前澤友作」が「ちゃお」に登場 稼ぎ方を指南

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“社長といえば?”

 ZOZOを売却し、プライベートジェットを売りに出し、100万円を千人に配る“総額10億円キャンペーン”をやったかと思えば、10億円を起業家10人に投資する、総額100億円の“前澤ファンド”を設立。

 とにかく巷の注目を集めたいだけの男が、小学生たちにカネにまつわるどんな話を伝えたのか。小学館広報室は、

「発売前の誌面についてのコメントは控えさせていただきます」

 とのことだったので、前澤氏の知人に訊ねると、

「子どもたちに向けて、資本主義やお金の大切さの話をしていました。ちゃお編集部側から依頼した企画です。実は、小学生の子どもたちを対象に“社長といえば?”というアンケートをやったところ、前澤さんが1位だったんです」

 なんたることか……。

「ただし、100万円札を実際に付録につけるかはまだ分かりません。聞けば、サンプルは作ったのですが、コロナの関係で、雑誌の付録は軒並みストップさせている事情もあるようです」

 もはや付録はどうでもいい。いや、よくないが、なぜ「社長といえば前澤」なのか。脚本家の橋田壽賀子さんに意見を求めたい。

「私にとって、社長といったらトヨタの社長さんですね。やっぱり、日本人はモノを作っている人が偉いという意識があるでしょう。前澤さんのお仕事も大変なのでしょうけど、お金を使ってお金儲けしてる感じの人は、どこか、ねえ……」

 激しく同意したい。

「昔は、子どもは勉強をして試験でいい点を取りたいとか、親や先生に褒められたいって考えていればよかったんですけどね。大人も、子どもには人への思いやりや優しさを教えたり、夢中になれるなにかを見つけさせてあげるほうが大事でしょ。お金はあとからついてくるものですからね」

 いくらアンケート1位でも、「徳」ではなく「得」しか語れなかったのなら、前澤氏は子どもたちにとって「毒」にしかなるまい。

週刊新潮 2020年4月9日号掲載

ワイド特集「戒厳令の夜」より

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