耳鼻科も唖然! 「アレルギー性鼻炎」が劇的改善という「骨格矯正」

ドクター新潮 健康 整体

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9割は鼻が右にズレている

 さて、鼻の位置がズレると、ただでさえ狭い鼻腔がさらに狭くなって、狭くなるほど鼻腔を通る空気のスピードも速くなります。鼻の通りがいいときは空気をゆっくりと吸えますが、通りが悪くなると、力強く吸って強くはき出すしかない、という状況を思い浮かべてください。

 このように鼻を空気が出入りし、通過する速度が高まるほど、鼻腔の粘膜に刺激が与えられ、刺激を受けるほど粘膜は荒れます。そうなると、鼻水が出やすくなるのはもちろん、鼻づまりや鼻炎などの症状が出やすくなり、さらには、そこに花粉などが侵入すると炎症が起き、荒れていない場合よりも症状が重く、ひどくなるのです。

 私は20年以上前に、頭蓋骨の矯正について研究しはじめてから、顔の骨が思った以上に動くという事実に着目してきました。特に鼻がズレ、ひいては鼻腔が狭くなっているという状況は、ほぼすべての人に見受けられたので、それを矯正する技術を探求し、実現してきました。事実、矯正するとみなさん、すぐに鼻の通りがよくなります。

 ところが、骨が動くせいで鼻腔が狭くなるのだ、という事実に気づいている人が、医療関係者にも、ほかの整体関係者にもいません。それは残念ですが、私の矯正を受けた人も、私が伝えたセルフ矯正法を実践している人も、鼻の通りが改善されて、花粉症などの症状も緩和されている、という実態があります。

 そこで、毎日自分で実践できるセルフ矯正法を、お伝えしたいと思います。おでこと鼻の間のすき間、続いては頬骨と鼻の間のすき間を広げ、鼻の曲がりを矯正すると同時に、陥没した分を前に引き出すのが目的で、全部で四つの動作で完了します。そのうち、最初の二つが準備段階に当たり、続く二つが実際の矯正です。では、始めましょう。

 A.これは下がっている前頭骨を引き上げ、鼻の骨との間の「つまり」を解消するのが目的です。

 まず、手のひらの中心部のやや下、手根に近い部分を、鼻根、つまり鼻の付け根に置きます。そして、頭を下に押し下げながら、手のひらでは逆に押し上げるようにします。これを30秒ほど続けてください。

 だれでも年齢とともに、前頭骨が下に落ち、鼻の骨に食い込んできているので、こうして広げるわけです。すべての動作に共通しますが、人並外れた怪力の持ち主でないかぎり、思い切り力を入れてください。

 B.次に頬骨と鼻の骨の間の「つまり」を解消しましょう。人はだれでも毎日、あごで食いしばります。すると、どうしても頬骨が動き、それに押されて、鼻の骨も左右に動いてしまいます。鼻腔は狭いので、たとえ左右に1ミリ程度沈み込んだだけでも、鼻腔は十分な空間を得られなくなります。ですから、頬骨を左右に広げる必要があるのです。

 まず、両手のひらを左右それぞれの頬骨に引っかけるように置きます。その際、下から押し上げるのではなく、あくまでも手のひらは、頬骨の横方向に向けるイメージです。そして、顔を手のひらに強く押しつけ、指は左右に思い切り押し開きます。これも30秒ほど続けたままにします。

 さて、ここまでの動作で、骨を動かすためのベースとなる、骨と骨との間の空間づくりが終わりました。これから矯正の本番に入っていきます。

 C.最初に鼻の左右へのズレを直します。私が多くの人を診てきたかぎり、だれでも多かれ少なかれ、鼻が左右どちらかにズレたり曲がったりしていて、そのうち9割以上の人は右にズレています。

 それは地球が自転していることと関係があると考えられます。その影響で、人の体は一般に左重心になり、左の頬骨が落ちて左の奥歯のかみ合わせが右よりきつくなり、その結果、顔の右側が大きくなる傾向にあります。そのことが耳鳴りや聞こえ方のバランスばかりか、顎関節症などにも影響しています。

 さて、両手を親指が下を向くようにし、親指で鼻を両側から挟みつけます。このとき、指先が下を向くようにしてしっかり挟み込み、力がかかったら、指先を少しだけ下にもっていきます。力は目いっぱい入れ、この状態を30秒続けます。

 こうして、鼻の左右のズレが解消されたら、今度は顔のなかに陥没した鼻を引き出す矯正に移ります。ここが一番重要なので、心して行ってください。

 D.左右どちらの手を使っても構いませんが、人差し指と親指で鼻骨を挟み、下に強く引っ張ります。頭が下に引っ張られるくらいの強さが必要です。この状態を維持したまま、もう片方の手のひらをおでこに、骨に食い込むくらいの力を入れて当て、その手を上に押し上げます。頭が少し上にいくくらい押し上げてください。そして左右の手の動作を同時に行うのです。これも30秒ほど続けます。

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