調剤薬局によって料金が違う!? 処方薬の代金を少しでも安くするために知っておくべき2つのこと

ライフ 2018年11月4日掲載

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薬局によって違う!

 超高齢化社会になるにつれて、週刊誌の特集タイトルも変化している。かつてはどうやって「元気」になる薬を手に入れるかを熱く語っていた「週刊ポスト」「週刊現代」でも今では、「飲むべきではない薬は」といったテーマが目立つようになってきたのだ。
 誰も薬漬けのような生活は望んでいないだろうが、医者に処方された以上無視するわけにはなかなかいかない。

 そこからできるせめてもの工夫は、少しでも安く入手すること――というと「ああジェネリック医薬品のことね」と早合点する人もいるだろうが、そうではない。
 実はあまり知られていないが、薬は買う場所によって値段が異なる。この節約術を伝授してくれるのは経済ジャーナリストの荻原博子さん。言わずと知れた「家計防衛の名人」である。
 荻原さんは新著『払ってはいけない』の中で「処方箋の薬は、高いところで買ってはいけない」とアドバイスをしている。どういうことか。以下、荻原さんの解説を見てみよう(引用はすべて同書より)。

「医者に診てもらって薬の処方箋を出してもらい、調剤薬局で薬を買うなら、どこでも同じ金額になると思っている人は多いようです。
 ところが、同じ病院の処方箋を持っていっても、調剤薬局によって支払う料金が違うことがある。そのことはあまり知られていません。
 なぜ、そうなるのかといえば、薬そのものの代金は国が定めたものなので同じですが、調剤技術料という、薬局それぞれが細かく定めている基準が違うからです。
 イメージとしては、たくさん薬を扱う調剤薬局は手間賃(調剤技術料)がそれほど高くなくてもやっていけますが、客が少ないところは手間賃も高くなっているといったところです。

 ですから、この手間賃だけ考えると、病院の敷地内にある薬局が一番安く、次が病院の前にある門前薬局、次が量をたくさん扱う大手薬局チェーン、そして町の薬局ということになります。
 ただ、24時間体制でサービスが手厚い薬局や、ジェネリック医薬品の調剤に積極的な薬局は点数が加算されるなど、細かな規定があるので聞いてみることをお勧めします」

お薬手帳もお勧め

 もちろん、かかりつけで顔なじみの薬局がある場合、簡単に変えてしまうのは気が引ける、という方もいるだろう。そういう方には、せめて「お薬手帳」を持参することをお勧めしたい。

「薬局でお薬手帳を出すとそれだけでお金がかかる、と思っている人もいることでしょう。確かに以前はそうでした。けれど、2016年の調剤報酬改定で、『お薬手帳』は持って行ったほうがトクになるようになりました。
『お薬手帳』があると、どんな薬をどのようにもらっているのかがスムーズに把握でき、薬の重複を避けられたりします。そのメリットを国も考慮し、医療費が安くなるように変わったわけです。

 毎回『お薬手帳』を持参し、いつも決まった『かかりつけ薬局』で薬をもらうようにすると、そのたび40円節約できる。同じ薬局に通うのですから、薬局独自のポイントもつくでしょう。
ただここでお勧めするのは『かかりつけ薬局』を決めることであり、『かかりつけ薬剤師』ではないことに気をつけて下さい。薬局で『かかりつけ薬剤師指導料についてのお願い』などの紙にサインすると、60円から100円の料金が追加されるようになっているのです(2016年から、3割負担の場合)。これでは『お薬手帳』を出して40円トクしても、結局ソンになってしまいますので注意しましょう」

 荻原さんはこれ以外にも医療費控除を用いた節約もある、と説いている。「処方薬なんてどこでも同じ」と思っていたら、ムダな出費が増えるだけのようだ。

デイリー新潮編集部