パトリック・ユウさんが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第28回は、パトリック・ユウさん。今回は「C.O.D」に伺いました!!

 東京ヤクルトスワローズやBリーグのサンロッカーズ渋谷の「スタジアムDJ」として、試合を盛り上げるパトリック・ユウさん。

 英語を交えた選手名のコールやプレーのアナウンスでホームチームを勢いづけるだけでなく、イベントの進行や注意事項の案内など、試合中はとにかくしゃべりっぱなし。

 白熱した試合になると喉を酷使してしまうこともしばしばあるそうで、そんな時に喉のケアのために訪れるのが、外苑前にあるお洒落なバー「C.O.D」だ。

 え? バー?

「そう、ここで喉をアルコール消毒するんです(笑)。車にとってガソリンスタンドが欠かせないように、僕にとって必要不可欠な場所なんです」

 お店は神宮球場や秩父宮ラグビー場の近くにあり、仕事帰りにクールダウンをするために立ち寄るそう。

「ビールも美味しいし、なにより『チリドッグ』が程よい辛さで絶品なんですよ。REAL HOTDOGというのかな(笑)。サイドメニューのポテトやコールスローも最高です」

 アメリカ人の父親と韓国人の母親の元に生まれたパトリックさん。神戸のカナディアンアカデミーなどを経て、16歳でDJの世界に飛び込んだ。2008年には、自身も大ファンであるヤクルトのスタジアムDJに就任し、今年で13年目を迎える。神宮球場全体に響く太く伸びのある声は、今やヤクルトの試合に欠かせない要素となっている。

「非常に光栄なことですね。心掛けているのは、常にポジティブであること。そしてスポーツは生ものなので、状況に応じて変化をつけてファンを盛り上げることですね。例えば、通常は『Let’s Go 雄平!』とコールするところを、チャンスの時は『Let’s Go YuuuuuuuuuHEEEEEY!』みたいにね(笑)。それで選手が打ってくれた時は、この仕事をやっていて本当に良かったなと思う瞬間です」

 笑顔でそう話し、瓶ビールをグビリ。

「いや、もう今日は最高だね!」

 最も緊張するという3月20日の神宮球場での開幕戦に向けて、喉をしっかりと消毒していました!

週刊新潮 2020年2月20日号掲載

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