韓国映画「パラサイト」にテレビ東京が出資のナゼ 社員のボーナスアップは確実

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株価はテレ東の1人勝ち

《ゴールデングローブ賞、アカデミー賞の6部門ノミネート、SAG賞、英国アカデミー賞、と大きな賞を受賞するたびに、社内広報ニュースで情報を共有してきました。様々な場面で宣伝に協力し応援してくれた社内の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。アカデミー賞授賞式前には「いくつ取れるか」と会話がはずみ、受賞後の喜びは言うまでもありません。

 映画の歴史に残る作品にテレビ東京が関われたことを、非常に光栄に思います。

 アカデミー賞という歴史的な賞を受け、より多くの方が劇場に足を運んでくださっています。今後公開館数も増え、ロングランが期待できる作品になりましたので、今後の展開については関係各社と追々検討していきたいと思います》

 テレ東が一丸となって喜びに沸いている姿が彷彿とされる文章だが、再びライバルの民放キー局の関係者にご登場いただこう。

「ブルームバーグの日本語版が2月13日に配信した『映画「パラサイト」への出資で大当たり、韓国の小規模ヘッジファンド』によると、『パラサイト』の制作費は1100万ドル(約12億円)、興行収入は1億6500万ドル(約181億円)だそうです。興収はアカデミー賞を受賞する前の金額ですから、今後は倍以上に伸びるでしょう。テレ東さんの出資額は明らかになっていませんので、あくまで私の推測ですが、5000万円から1億円の間といったところではないでしょうか。実のところ、ゴールデンでバラエティ番組やドラマがヒットしても、映画がヒットした時の収益には全く敵いません。テレ東さんが羨ましいですよ」

 この関係者によると、ゴールデン番組ともなると、制作費は1本2000万円かかる。そして、CM枠は完売したとしても6000万円が限界だという。ヒットした時の収益は相当なものだが、元手もかかっている。

「しかし、映画は観客がお金を払ってくれますから、ヒットすると収益の桁が違います。フジテレビさんは視聴率が悪くとも、しっかり『翔んで埼玉』[19年/監督:武内英樹(53)/配給:東映]に出資し、相当な収益を上げました。読売テレビさんはドル箱である『名探偵コナン』のシリーズを持っています。日本テレビさんは『ALWAYS 三丁目の夕日』[05年/監督:山崎貴(55)/配給:東宝]がヒットした時はボーナスが100万円増えたと聞いていますし、それ以上に凄かったのが劇場版『踊る大捜査線』シリーズが大ヒットしたフジテレビさんだそうです。テレ東さんのボーナスも増えるのではないでしょうか」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年2月22日掲載

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