鈴木杏樹不倫の“被害者” 貴城けいに見る元タカラジェンヌ「その後」の厳しさ

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貴城けいで見えた元宝塚の「勝ち組」「負け組」(1/2)

 週刊文春の不倫報道で浮かんだ元タカラジェンヌの悲哀は、図らずも宝塚を去って後の身過ぎ世過ぎの難しさを意識させた。数十倍もの選別をクリアし、トップの座についたとしても、芸能界での成功は一握りだという。ならば、勝ち組・負け組の差はどこにあるのか。

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 宝塚歌劇を離れてしまえば、「清く 正しく 美しく」ばかりではいられないということだろうか。生き馬の目を抜く芸能界の荒波に揉まれ、現実と対峙せざるを得ない。宝塚のモットー「家族ぐるみで安心して楽しめる国民劇」から遠く離れて、「家族がらみで心配して悩める不倫劇」を身をもって演じるハメにもなる。

 元宙(そら)組トップの貴城(たかしろ)けい(45)の夫が女優の鈴木杏樹と道ならぬ恋を歩んでいた事実(「週刊文春」2月13日号)は、その最たる例と言えるだろう。あるいは、そこから浮かび上がってきたのは、「元トップスターといえども、食べていくのは簡単ではない」という点だ。「貴城」と聞いても、誰それ?と思った方も多い筈。ベテラン・ウォッチャーによると、

「貴城は清潔・清楚な印象があった人で、実家は大きなクリーニング・チェーンを営んでいます。実家が“太い”とトップへの道は少し近くなるところがあります。スポンサーの絡みがありますからね。貴城はトップにはなれないレベルだったんですが、当時の幹部の判断で1作だけトップにしたという話があります。その後の退団記者会見に彼女は黒い服を着て臨み、“私のお葬式ですから”と周囲に言い放ったそうです」

 スターよりも“トップスター”と言った方が後の芸能活動でプラスに働くだろうという親心だったのかもしれないが、裏返せば、宝塚を辞めたら食べていくのは簡単ではないということになる。宝塚には全部で5組あり、トップ交代は約2~3年に1度だ。

「少し前で言えば、芸能界だけで食べていけていたのは、大地真央(64)と涼風真世(59)、剣幸(65)くらい。演技力のみならず、涼風真世みたいに歌が凄くうまいとか、抜きんでたものが必要でした」

 時代が下って、

「天海祐希(52)や真矢ミキ(56)の世代になると、『上司にしたい有名人ランキング』で女性の上位になるようなタレント性が求められました。実際、2人はそうですね。同時代の娘役・檀れい(48)も芸能界で活躍している女優ですが、彼女には圧倒的な美貌があった。なにしろ、中国公演に出た際、『楊貴妃の再来』と賛辞が贈られたほどですから。少し前の世代の黒木瞳(59)もやはり美貌が抜きんでていましたよね」

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