山本太郎「買いかぶり過ぎ」「限界説」が囁かれ始めた

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“れいわ旋風”も、ここまでか。

 今月2日に投開票された京都市長選。軍配が上がったのは、現職候補の門川大作氏だった。

「共産党が強い京都では、かねて国政野党と自民党・公明党がともに非共産系の候補者を支持する構図となってきました。ところが、今回は山本太郎氏率いるれいわ新選組が共産党系の福山和人氏の支持に回り、すわ、共産党系市長の誕生かと注目された」(全国紙記者)

 実際、山本氏は選挙期間中に3度、京都入り。

「選挙戦の最終日には、山本氏の街頭演説に数百人の聴衆が詰めかけました。出口調査でも、10代・20代の有権者は半数近くが福山氏に投票。無党派層でも、福山氏が門川氏を大差で引き離していた。山本太郎現象の結果といえるでしょう」

 もっとも、結果は門川氏の21万票に対し、福山氏は16万票。門川氏に951票まで肉薄した2008年の選挙には遠く及ばなかった。

「山本氏は“全国キャラバン”の真っただ中。本人も、もう少し京都入りしていれば結果は違ったかもしれないと悔しがっていましたが、一方で“れいわ旋風”の限界も囁かれ始めて……」

 というのも、

「京都市長選では、立憲民主や国民民主が現職候補に相乗りする中で善戦した、ともとれますが、逆に言えば、野党共闘が実現しなければ、山本太郎も恐れるに足りないということ」

 そして、

「立民は、先日、山本氏を都知事選の候補にとぶち上げましたが、山本氏サイドには未だ何ら接触はないそう。山本氏もすり寄るつもりはなさそうで、次期衆院選には、昨夏の参院選で得票数が多かった上位100選挙区に候補者を擁立すると気を吐いていた」

 本家“新選組”同様、悲劇の末路を辿らなければよいが。

週刊新潮 2020年2月13日号掲載

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