マイペース系はマジ怖い? 不倫発覚の鈴木杏樹 無邪気と無神経の危うい境界線

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「魔性の女」に多いマイペース系女優の系譜 無邪気と無神経の危うい境界線

 不倫写真を見る限り、有名女優としての自意識や危機感は伝わってこない。そもそも、もし大女優というプライドがあれば、不倫だろうと千葉のラブホテルは選ばないはずだ。自身のイメージに無頓着だからこそにじみ出る朗らかさや明るさに、今回のお相手もいたくのめりこんでしまったようである。舞台共演を機に、「あの子は本当にいい子」と触れ回り、彼女にぞっこんだったという。宝塚宙組のトップスターとして周囲と競い合ってきた妻の貴城にしてみれば、鈴木の境地は理解できないに違いない。でも、芸能界という自意識過剰な集団の中だからこそ、鈴木のようなタイプが目を引くとも言えるだろう。

 思えば本当の魔性の女とは、この手のマイペースでセルフイメージに無頓着なタイプが多い気がする。大竹しのぶ、斉藤由貴、高岡早紀。そして今回の鈴木杏樹である。不倫が発覚してもあっけらかんとしていて、周囲にも「あの女性なら仕方ない」と思わせる。いい意味で言えば肩の力が抜けていて無邪気、悪い意味で言えば危機感がなく、無神経にも転ぶ性格。無邪気と無神経の間を行ったり来たりしながら、恋愛を重ねていく女性たち。振り回される周囲は、たまったものではないだろう。

 最後に一番怖いと思ったのは、鈴木の謝罪コメントである。「お相手から独り身になるつもりという言葉があり」とわざわざ記したのである。謝るけど、もとはといえば相手にも非があるんだからね、と言わんばかりの文章である。もしこれが生来の資質ゆえの、無神経なコメントであればもう何も言うまい。でももしこれが、無邪気を装った保身の一言であるならば、さすがは名女優と言うしかないだろう。マイペース系女優、マジ怖い。

(冨士海ネコ)

2020年2月12日掲載

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