橋本聖子五輪相と高橋はるみ議員を「共犯関係」にした「美貌のベテランウグイス嬢」

国内 政治 週刊新潮 2020年2月6日号掲載

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橋本聖子五輪相と高橋はるみ議員に「疑惑のウグイス嬢」(2/2)

 橋本聖子五輪相(55)と前北海道知事の高橋はるみ参院議員(66)に浮上した、ウグイス嬢をめぐる疑惑。昨年の参院選で、両者はともに吉田優子さん(仮名)にウグイス嬢を依頼した。が、各々の報告書に記された彼女の稼働日数を足すと、選挙運動期間である全17日を優に超える日数となるのだ。

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「高橋さんの選挙運動費用収支報告書にはウグイス嬢の稼働日数について、事実と異なる記載がなされているのです」(自民党の道連関係者)

 顕著なのは、先に紹介した吉田さんだ。高橋氏の選挙運動費用収支報告書を見ると、吉田さんの稼働日数について、計14日間働いたという主旨が記されている。だが、これは実際の稼働日数から“水増し”された数字である。

 今度は自民党関係者の話。

「吉田さんが高橋陣営で丸一日働いたのは6日間。加えて、半日働いた日が6日間だけあったというのが実態だったのです」

 前述した、稼働日数を両陣営で足すと辻褄が合わなくなる理由はここにあるのだ。

 前衆議院議員で元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、

「本来、選挙運動をしていないのに、運動したように記載するのは、当然、選挙運動費用収支報告書の虚偽記載にあたります。例えば、3日しか働いていないのに、10日働いていると記載すれば、日当1万5千円の“壁”を越えるための単価調整が疑われます」

 と、指摘する。

(1)で取り上げた「たこしゃぶ接待」疑惑に続き、これが疑惑その2だ。ではなぜ、嘘の日数を書き込まねばならなかったのか。ポイントはウグイス嬢の“練習”にある。

 永田町を根城にするベテラン秘書が解説する。

「例えば、素人のウグイス嬢を選挙前に街宣車に乗せたりして、政治活動のひとつとして試しにやらせるんですよ。一応、時間を拘束することになるから、それへの報酬を時間給で支払う場合もある。逆にベテランになればなるほど練習は必要なくなるわけですわ。だけど、ウグイス嬢の報酬を上乗せしたい場合、練習の実態と見合わなくても、お金を支払うというケースもある。打ち合わせ1時間で1万5千円とか」

 それを踏まえ、先の党関係者が続ける。

「高橋さんは10人以上のウグイス嬢たちに対し、計300時間近い練習への報酬を時給千円の計算で払っています。最ももらっているベテランウグイス嬢は約88時間。吉田さんは44・5時間分を受け取っています。カラオケボックスなどで練習はしていたようですが……」

 この練習による支出を選挙中の“ウグイス行為”として選挙運動費用収支報告書に合算し、記載。それによって、報告書に偽りの記載がなされているのである。

 吉田さんの場合で説明してもらうと、

「彼女の場合、選挙前の練習への報酬は4万4500円。その分を選挙期間の報酬に上乗せして記載しています。そのため、稼働していない日を稼働しているように見せかける細工をし、“水増し”せざるを得なくなったのです。そもそもプロのレベルの彼女に練習なんて必要ないですけど」(同)

 ではその練習に実態はあったのか。

 10時間以上練習したことになっており、その分の報酬をもらった高橋陣営のウグイス嬢は、

「練習? ああ、顔合わせみたいな感じですかね。履歴書を事務所に持って行ったり、練習もありましたけど、そのうちどれが練習日で、どれだけ時給が発生しているかなんて分かりませんよ」

 と、かなり曖昧。また約88時間も練習をしたというベテランウグイス嬢は、

「マイク持って普通に……、答えなくていいですか」

 と、こちらも明確な説明をしてくれない。

 この練習と選挙期間の報酬は「選挙戦最終日にまとめて」と選挙前から約束され、実際に昨年7月20日、選対事務所で現金にて支払われている。

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