甲子園Vの「花咲徳栄」元主将が強盗致傷、強盗殺人犯もいる有名「元甲子園球児」で逮捕された人たち

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 千丸剛(20)――特徴のある名に聞き覚えのある方も少なくないだろう。17年の夏の甲子園優勝校、花咲徳栄高校の主将である。なんと彼は、仲間と共に強盗目的で民家に押し入り、住民をバールのようなもので殴るなどして怪我を負わせて逮捕されたのだ。

 埼玉県勢で初めて深紅の優勝旗を地元にもたらしたヒーローは、なぜ犯行に手を染めてしまったのか。他にも事件を起こした元甲子園球児はいる。それぞれの事情を振り返る。

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 花咲徳栄が優勝を決めたその日、千丸容疑者のTwitterにはこう書き残されている。

《2017年8月23日/甲子園で優勝しました。/本当に信じられないくらいびっくりです笑/自分は日本一のキャプテンではなく、日本一周りに支えられたキャプテンだと思っています。/本当に両親、チームメイトなどたくさんの人に支えられました。本当に応援が力になり勇気を貰いました。本当に感謝しています。/ありがとう》

 高校では1年からレギュラーで、2年の時には春・夏の甲子園に出場。そして3年の時に全国優勝した。この頃はまだ、謙虚な姿勢がうかがえる。

 18年2月には駒澤大学のキャンプメンバーに選ばれ、同大の合宿所に入寮した。その時にはこうコメントしている。

《日本一になったことは忘れて、謙虚にやりたい》

 そのまま駒澤大学に進学し、もちろん野球部に入った。しかし、1年のうちに退部、さらに大学も辞めていたのだ。スポーツ紙記者はいう。

「ネット上では野球部内でのイジメが原因などと書き込まれていますが、本当のところはまだ分かっていません。まあ、甲子園優勝メンバーの後輩が、優勝経験がない先輩からいびられるというのは昔からよく聞く話ではありますが……。ともあれ、事件を起こしたのは昨年4月ですから、退学してまもなくという感じでしょう」

 千丸容疑者は、強盗致傷、住居侵入、窃盗で起訴された。押し入った民家の男性をバールのようなもので殴って頭蓋骨折の重傷を負わせ、その妻には刃物で切りつけた。大声を上げられたため、何も盗らずに逃走したという。もし被害者が亡くなっていれば、容疑は強盗殺人となり、死刑又は無期懲役という重罰が科されるところだった。

「高校球児が甲子園出場という夢が叶わず、卒業後にグレてしまうという話もよくある。しかし、3度も甲子園に出場した上、主将として優勝まで成し遂げたにもかかわらず、それから間もなく事件を起こすなんて、聞いたことがありませんね。あの清原だって、プロ野球を離れてからのことでした」(同)

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