自衛隊の人手不足、給料が安すぎる 尖閣挑発で重要性は日々増すも…

国内 社会 週刊新潮 2020年1月30日号掲載

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 尖閣諸島付近への中国船侵入に中東派遣と、日本の安全保障は難題続き。自衛隊の重要性が日々増す中、人手不足の深刻さが指摘されている。だからこそ言いたい。「給料上げてやれ!」

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 現状を見渡すと、フォークシンガーの高田渡のように、

♪自衛隊に入りたい人はいませんか

 と、皮肉を込めて歌っている場合ではないのである。

 令和の時代に、自衛隊は人集めに四苦八苦している。

 そんな折、昨年秋の臨時国会で自衛隊員の初任給引き上げが決まった。2~3年の任期制の自衛官候補生は月額8600円を増額し、14万2100円に、定年まで雇用の一般曹候補生は9300円増やし、17万9200円となるのだ。

 ヒゲの隊長こと、佐藤正久参院議員は、

「自衛官候補生は募集する計画数に対し、7割程度の採用、海上自衛隊は特に不人気で6割に留まります。都道府県で採用される警察と違い、自衛隊は全国に異動するし、給料も警察より安いことがその理由です」

 2018年度の自衛官候補生は、計画数約9900人に対し、採用数は7千人程度。金沢工業大学教授で元海将の伊藤俊幸氏は、海自の不人気ぶりを嘆く。

「かつての船乗りは憧れの職業だったのですが、今は海に出ることがかえって不人気の理由になっています。海上では電波が届かないのでスマホがほぼ使えませんし、潜水艦では外部と連絡すらできません。スマホでSNSを使い、情報を得るのが当たり前となった現代、そういう状況下で勤務することは苦痛なのでしょう」

 現代特有の理由で避けられている自衛隊だが、我が国の周囲を見れば、そう安穏としていられないのも事実だ。例えば、尖閣諸島では昨年6月までに中国公船が64日連続で現れ、今年に入ってからも接続水域での航行が連日、確認されている。

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