自衛隊の人手不足、給料が安すぎる 尖閣挑発で重要性は日々増すも…

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民間の生命保険

 作家の楡周平氏は、

「昨年来、尖閣諸島では頻繁に中国船籍の船が現れています。今年は東京五輪が開かれることもあり、この状況はまだまだ続くでしょう」

 と、警鐘を鳴らす。また、国会でも海上自衛隊の中東派遣が審議され、野党が反発するも、部隊はすでに出発している。だからこそ、

「今回のことで自衛隊の初任給が上がっても依然として高額ではありませんし、今は学校を出ると魅力的な職場がたくさんあります。ゆえに、上意下達が激しい自衛隊を選ぶ人は少ないかもしれない。しかし、人材が必要な以上、激務に報いうる金額を出すべきではないでしょうか」(同)

 先の伊藤氏は、給料問題に加え、こう指摘する。

「自衛隊員は“事に臨んでは危険を顧みず”と宣誓します。つまり、いざとなれば命を捧げるという覚悟を持っているわけです。にもかかわらず、自衛隊員は民間の生命保険を自費で契約している。保険料くらいは自衛隊が負担したり、恩給制度を検討すべきです」

 国を守るにはそれ相応の待遇が必要だろう。

週刊新潮 2020年1月30日号掲載

ワイド特集「人生の鬼門」より

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