森保監督続投の呆れた理由 日本サッカー協会の“政争”の具に

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 サッカーU-23代表がアジア選手権でまさかのグループリーグ敗退を喫した。1分2敗で、収穫も何もあったものではない

 既に出場が決まっている東京五輪を目前に控えた前哨戦での惨敗である。サポーターたちからは“森保監督辞めろ!”の大合唱が沸き起こっている。

 ところが、

「森保監督が辞めることは120%ありえませんね」

 とスポーツ紙サッカー担当記者が断言する。

「森保監督は、“兼務”が契約の条件になっているんです。本人も五輪で指揮を執る気満々です」

 しかし、本人のやる気だけではどうにもならないし、これまでもハリルホジッチ監督など契約期間中にクビになったケースはままある。

 それらと何が違うのか。

「ハリル監督を切ったのは田嶋会長。ですが、ハリル氏が就任したのは前の会長の時代でした」

 どういうことか。

「監督を解任しても、会長自身の責任問題に発展しない。だから切れたんです。ハリル氏の招聘に尽力したのは、田嶋さんと会長選を争った“政敵”でした。クビにしてむしろ溜飲を下げたのではないでしょうか」

 なるほど。一方で今回は、森保監督を解任すると、任命した田嶋会長自身の責任問題に発展するわけだ。

「実は、まもなく田嶋会長の任期が切れるんです。再任は濃厚ですが、実質的最高機関である評議員会の中には反田嶋派もいる。森保監督解任で彼らを勢いづかせたくないんですよ」

 日本サッカーの限界見たり。

週刊新潮 2020年1月30日号掲載

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