宍戸錠さんが語った義妹「ちあきなおみ」との仲 復帰して弟のために歌えよ…

エンタメ 芸能 2020年1月29日掲載

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 俳優の宍戸錠さんが、虚血性心疾患のため亡くなった。享年86。エースのジョーとして日活の黄金時代を築いた名優と同時に、歌手・ちあきなおみの義兄としても知られていた。生前、週刊新潮に長きにわたる“妹”との断絶について、次のように語っていた。(以下は週刊新潮2011年6月30日号掲載時点の情報です)

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「この歳で子供を作ると宣言しているんだよ。チャーリー・チャップリンと同じことをしたくてね」

 そう冗談を飛ばす、宍戸さんはとても77歳とは思えないほど、元気そのもの。背筋をピンと張り、スラリとしたスタイルはかつて、エースのジョーと呼ばれたスクリーンの姿そのままだが、そんな宍戸さんを5年前、突然病魔が襲った。

「ある日、日本テレビの『午後は○○おもいッきりテレビ』に出演していたら、虚血性心疾患の特集をやっていて、右心房に白い影が写っている人はその可能性があるとか、最近はこの病気に罹る人が多いとか言っているんだよ。それを聞いて、“お、おれはこれと同じ感じだよ"と思って、近くの心臓の専門病院に“部屋は空いてるか”と電話で聞くと空いてるというので、そのまま駆け込んで入院したんだよ。2週間入院して、CTスキャンからありとあらゆる検査をした。やっぱり虚血性心疾患ということで、カテーテル治療をしたんだ。あの治療は、腕に細い管を入れられただけ。心臓に白い影がなくなるまで、4本ぐらい入れられたけど、全然大変じゃなかったよ。死にそうな思いなんてなかったな。でも、えらい金を取られた。使いもしないのに3部屋もある個室だった。風呂だってものすごい大きさでね」治療は成功。心疾患は完治したという。「77歳だからジムで鍛えているわけではないけど、体はまったく問題ないね。ガッツ石松ぐらいなら倒せるね(笑)。歳なんて関係ない。今でも俺はかっこいいよ。でも、病気はバカにしてはいけない。月に一回は病院に行って検査を受けている。今、尿酸値がちょっと高いぐらい。まあ、酒も飲むしな」

 そんな宍戸さんだが、実は昨年4月、長年連れそった夫人をガンで失った。元女優で、エッセイストの宍戸游子さん(享年77)である。「かみさんは本を書いていて、いつも胃を机に押しつけていたから、ガンになっちゃったのかもしれないなあ。俺より一つ上。中国・大連生まれで、終戦後、丸坊主にされて、引揚船で舞鶴港に着いたんだよ」游子さんは、学習院女子教養学園を経て、56年に日活入り。宍戸さんと知り合い結婚。62年に引退し、その後、40代から執筆を始め、随筆家として活躍した。最後の作品は昨年1月に出版した『終わりよければすべてよし』だった。

「俺は女関係はめちゃくちゃやってたから、かみさんには逃げてもらいたかったんだけれど、結局、子供を3人(長女・史絵/長男・開/次男・表)作った。かみさんが亡くなっても全く辛くはない。自然の出来事だからね。地球上では遅かれ早かれ、みんな死ぬんだよ。命が尽きるなんて当たり前のこと。死ぬときゃ死ねばいいんだよ。俺、サダムフセイン子っていう名前の牝のシェパードを飼っているけど、もう21歳。相当に長生きしている。出生証明があったらギネスものなんだけども、俺があまり可愛がるもんだから、かみさんが嫉妬して破いてしまった。だから、証明できなくなった。でも、今、かなり体調が悪いんだよ。後ろ足が動かなくなって、立ち上がれない。ずっと食べていたレバーの塩焼きも食べられなくなったし、水も飲めなくなった。かみさんが死んでから、俺が一人になったのが分かって、寝る時はベッドのそばに来るんだよ。その守りようったら凄いよ。

 でも、もうすぐ死んでしまうな。ただ、俺はそれでも参らない。みんな死ぬんだからね。でも、犬はもう飼わないな」

 夫人に先立たれた宍戸さんだが、19年前には弟を失っている。俳優の郷鍈治。妻は歌手・ちあきなおみである。

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