桃田賢斗の見舞い客の顔ぶれがすごすぎる件

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 石の上にも三年居れば暖まるというが、彼の場合は4年。十分暖まっていたが、冷水を浴びせられた格好だ。

 バドミントン男子世界ランキング1位で、東京五輪での金メダルが有力視されている桃田賢斗(25)が、マレーシアマスターズで五輪イヤー初優勝を決めた。その翌日の早朝、空港へ向かう車が交通事故を起こし、運転手が死亡、自身も負傷し病院に搬送された。

「マレーシアでは、バドミントンは国民的スポーツ。その頂点に立つ桃田選手はもちろんスーパースターで、日本国内よりも脚光を浴びているかもしれません。大手紙『スター』など現地メディアは、事故をトップニュースで扱っています」

 と語るのは、マレーシア在住のジャーナリスト、末永恵氏である。

「桃田選手が入院した病院には、マハティール首相夫人をはじめ、スポーツ相、保健相が見舞いに訪れました。五輪で三大会連続メダルを獲得した国民的英雄の元バド選手、リー・チョンウェイも激励に来ていました」

 例えて言うならば、先頃来日したタイガー・ウッズが、優勝を果たした直後に事故に遭って入院し、そこに首相夫人や大臣、更には長嶋茂雄が見舞いに駆け付けたようなもの。かの国の慌てぶりが窺えよう。もっとも、昭恵夫人やミスターならやりかねないが。

「4年前に闇カジノ事件が発覚したのも、マレーシアオープンの真っ最中でした。桃田選手にとってマレーシアは鬼門かもしれません」

 五輪まであと半年。石の上にもう4年、なんてことにならなければいいのだが。

週刊新潮 2020年1月23日号掲載

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