闇営業、薬物芸能人……危ない時事ネタで攻めまくるナイツ“地雷漫才”の評価

エンタメ 芸能 2020年1月20日掲載

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昔は爆笑問題の独壇場

 時事ネタを得意にする漫才師といえば、どんなコンビ名が浮かぶだろうか。ツイッターで検索すると、爆笑問題、ナイツ、そして批判的な文脈も含めてウーマンラッシュアワーといった面々が表示される。

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 だが、最も完成度の高い時事ネタの漫才を披露したコンビとなると、ナイツという声が多いようだ。民放キー局でバラエティ番組の制作に携わる関係者が言う。

「もともとナイツは時事ネタの漫才を得意にしていますが、年末年始は各局のネタ番組で、『吉本の闇営業問題』と『薬物タレント』という、オンエアが難しいはずの漫才を披露していました。この手の危ないネタは、かつてなら爆笑問題さんの独壇場でした。売れっ子の2人が羽目を外してライブで暴走、それをファンが喜んでいたわけです。爆問さんの凄いところはテレビ用にソフトバージョンも用意、オンエアできるギリギリを狙ってくるところでした。まさに爆問だから許され、爆問だからこそ笑いを取れていたのです」

 一方のナイツが年末年始に披露した漫才は、「本当は危ないネタのはずなのに、しっかりと漫才のフォーマットに落とし込まれている」ものだったという。

「感心したのは薬物タレントというネタが堂々とオンエアされ、普通に視聴者が笑っていたことです。闇営業問題なら吉本の芸人さんも笑いに変えていました。しかし舞台ならいざ知らず、全国ネットの地上波で薬物ネタが流れたというのは驚くべきことだと思います。爆問さんは危ない発言を行うことで笑いを取りますが、ナイツの2人は時事ネタをイジる感度が高いんですね。地雷ネタであるはずなのに、普通に面白いネタに変えてしまうんです」(同・関係者)

 ナイツは、ボケの塙宣之(41)と、ツッコミの土屋伸之(41)の2人組。共に創価大学に進み、落語研究会に入って出遭った。4年生の時にコンビを結成し、漫才師としては内海桂子・好江の内海桂子(97)に弟子入りした。このエピソードも、今やすっかり人口に膾炙している。

 ブレイクのきっかけとなったのは2008年の「M-1グランプリ」(朝日放送テレビ制作:テレビ朝日系列)。最終決戦に進んで大きな注目を集めた。ちなみに結果は優勝がNON STYLE、2位がオードリー、そして3位がナイツという順位だった。

 そのナイツの「薬物ネタ」だが、期せずして爆笑問題と“対決”が実現した番組がある。昨年12月8日にフジテレビ系列で放送された「THE MANZAI 2019」だ。放送開始は午後7時からで、完全なゴールデンタイム。コンプライアンスの要求レベルは最も高いと言えるだろう。

 ところがナイツと爆笑問題の2組は、MDMAの所持などで逮捕された沢尻エリカ被告(33)の名前を出して笑いを取りにいく。ここで比較を行ってみよう。最初はナイツからだ。

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