法曹界で話題 “逃亡ゴーン”の弁護士費用は日産が払っているという話は本当か

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盗人に追い銭

 いったい真相はいかに。日産広報部に確認してみると、

「確かにご指摘の通り、弊社も会社役員賠償責任保険を活用しており、ゴーン被告もその対象になるので、保険を申請している可能性はあります」

 と回答。だが、

「実際にゴーン被告が保険を活用しているかどうかまでは把握していません。保険を申請する場合は、被保険者である役員個人が保険会社に直接請求するかたちになり、保険会社には守秘義務があるため、弊社にもわからないのです」

 とは言うが、保険料金を払っている当該会社が、保険が使われたかわからないシステムなど本当にあるものなのか。

 日産幹部が、再び怒りをぶちまける。

「当然、車の保険と一緒で保険を使えば保険料は上がるわけで、またウチが損を被るわけです。どこまでウチはあの男にコケにされなければならないのか。盗人に追い銭とはこのことですよ」

 逃亡後もレバノンで旺盛に暴れ続けるゴーン。日産が“呪縛”から解き放たれる日は果たして来るのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年1月19日掲載

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