ダニエル・カールさんは山形の蕎麦が大好物! 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第23回は、ダニエル・カールさん。今回は「板蕎麦 山灯香(さんとうこう)」に伺いました!!

 板皿と呼ばれる木製の箱に盛られた、太く噛み応えのあるそば。この“山形板蕎麦”を看板メニューに掲げる「板蕎麦 山灯香」を、山形贔屓のこの方が訪れていないわけはなく、

「美味しいおそばを食べてぇってときに来るお店です。山形のそばはオラの大好物! 太くて噛み応えがうめぇんですよ。駅の立ち食いそばもいいけど、ここは次元が違うね。いくら食べても飽きない。BGMもJAZZがかかっていておしゃれでいい雰囲気でしょ」

 とはタレントのダニエル・カールさん。2000年にオープンしたこのお店には、長年通っているそうで、つい先日も友人と山形そばを楽しんだ。

 そんなダニエルさんは来日後、初めて食したそばの味や風味に魅せられ、今では生粋の“そばっくい”に。

「三十数年前、山形の学校で英語の先生をしてた時、県内のそばをいろいろと食べ歩いたんです。でもね、山形の人たちにとって、そばは日常のもので、決して大事な客にはだしゃねぇものだった」

 これはもったいないと、県の観光課にもっとそばをアピールするべきだと口酸っぱく伝えた。その甲斐あって、現在、山形そばの名は全国区に。有名店には県外から客がくるほどの盛況だとか。

「オラは山形には素晴らしい食文化があるって、もっと多くの人に知ってもらいてぇんすよ! 例えば、この漬物もそうですね。山形は漬物天国! さくらんぼも漬物にしちまうんだから。数年前から減塩を心掛けているから、あんま漬物食えなかったんだけど、今日はいいかな!」

 とカブの漬物をパクリ。それに合わせるのは、これまた山形のお酒「ばくれん」の超辛口吟醸だ。

「最近、休みの日は、健康のために昼から10キロほどウォーキングしてんすよ。今日も歩いた後だから、お酒が染みるねぇ。漬物も野菜の味がしっかりしてうめぇうめぇ。こんないい思いしてたら女房が嫉妬しちゃうかもね(笑)」

週刊新潮 2020年1月16日号掲載

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