桐生祥秀に見る「令和の陸上選手」のライフスタイル 五輪後まで別居婚、高級時計愛用

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 五輪イヤーに元日婚なのだから、幸先良いスタートに違いない。陸上男子100メートルで日本選手初の9秒台を叩き出した桐生祥秀(24)は伴侶も得て、メダル獲得に新たな意欲を見せる。一方、その私生活を覗くと高級な外車と時計を愛用、さらに別居婚という意外な新婚ライフを送っていた。

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 年が明けた元日、最近のアスリートらしく、YouTube で一般女性との入籍を発表した桐生は、

〈子どもができたらいいな。男がいいっすね〉

 と、ノロケて見せた。お相手の女性については一般人ということで素性を明かしていないものの、桐生と親しい陸連関係者は、

「東洋大学に在学していた3、4年前に知人を介して知り合ったようです。目がぱっちりの美人ですよ。昨年9月から行われたドーハの世界陸上の後、彼女の実家に挨拶に行っています」

 籍を入れたのも五輪のためだった。

「これから1カ月にわたる長期の合宿もありますし、五輪が控えていて、二人で会うような時間的余裕もありません。長く交際していましたから、先方に不安を与えないよう早くに籍を入れて、発表したんです。マスコミへの情報漏れを警戒していたという事情もありました」(同)

 相手女性は食生活をサポートするため、アスリートフードマイスターの資格を持っているとされる。妻の手料理でメダルへ“ダッシュ”というわけか。

「いや、実は同居していないんですよ」

 とは桐生を支援するパトロンだ。

「彼は以前から、東京・神楽坂のマンションに住んでいましてね、まだ独り暮らしで彼女とは別居中なんです。五輪後に引っ越して二人で住むことになるのではないでしょうか。だから、妻の手料理を日常的に食べているわけではありません」

 かつては政財界の重鎮が通う花街として栄えた神楽坂に短距離界のエースとは、意外な組み合わせである。

頑丈なドイツ車

 朴訥な風貌ながら、身に着けているものも、

「時計好きを公言していて、お気に入りはオーデマ ピゲ。タイムが更新される度に時計を買っていたと過去にも語っています。また、昨年までベンツに乗っていました」(運動部記者)

 しかし、派手な生活をしているわけではない、とパトロンは続ける。

「彼は盛り場でどんちゃん騒ぎをするわけでもなく、お金の使い道は時計を買うくらい。ベンツは中古でそれほど高くないし、事故に備えて頑丈なドイツ車で、というような理由です。実は別の高級外車に乗りかえる予定。昨年、その車を試乗し、気に入って、今年からその外車メーカーの広告にも起用されます」

 派手ではないとは言うが、ひと昔前の陸上選手からは想像できない生活である。

 スポーツライターが当世流の陸上界を解説する。

「かつては選手のマネジメント会社などなく、肖像権を管理する日本オリンピック委員会がCM出演料のごくわずかしか選手に渡していませんでした。いまは契約する事務所からの収入という形なので、高級時計を身に着けたり、高級車に乗ることもできるのではないでしょうか」

 ともあれ、誰しもが五輪でのメダル獲得を願っていることに変わりはなく、

「本人はリレーへの思い入れが強いですね。小池祐貴が9秒台を出したときに“これでチームの力が上がる”とすごく喜んでいたから」(先の陸連関係者)

“スーパーカー”と高級腕時計で武装した後に、さらなる加速を期待したい。

週刊新潮 2020年1月16日号掲載

ワイド特集「『初夢』『正夢』『悪い夢』」より

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