川口春奈の知られざる苦労人生 五島列島の母と祖母が明かす

エンタメ 週刊新潮 2020年1月2・9日号掲載

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お父さんが好きで

「春奈はもうだいぶ来とらんです。小さいころは母屋に住んでいて、明るい子で、近所でよく遊んでいました。お父さんがいれば、いまも来るかわからんけど。でもテレビは見るね。孫やけんね。見ると、やっぱし大きくなったなと思いますよ」

 ところで、春奈が芸能界入りしたのは、2007年にファッション雑誌「ニコラ」(新潮社刊)のオーディションでグランプリを獲得したのがきっかけだった。中学卒業後は東京の堀越高校に通ったが、

「堀越は親を含めた面談が結構あるのもあって、それまでは東京と五島を行ったり来たりして、1年のうち滞在は半々くらいだったの。春奈が東京に行くまではこっちでケアマネージャーをしていて、行ったり来たりのときも仕事することがあったわ。春奈が高校を卒業してから、私はこっちに戻って介護施設の同僚と2人で店を始め、繁盛したからそれぞれがお店を持ったの。春奈は暇ができると、ちょくちょく五島に帰ってきてくれますよ」

 と母親。店の従業員が補足して言う。

「春奈さんは帰ってくると必ずお店に寄ってくれますよ。こないだはお土産を持ってきてくれて、食べたお客さんが“このお土産、誰からの?”と尋ねていらしたので、“後ろにいる春奈さんからです”と言ったら、目を丸くしていました。春奈さんはカラオケも歌ってくれて、こないだは家入レオを歌っていました」

 母親が最後に言った。

「それから春奈はお父さんのことが恋しいみたいで、よくお墓参りに来ますよ。そのために帰ってきてたから。お父さんが好きだったんでしょうね」

 若くして重ねた苦労、気苦労が、初めての時代劇である大河の演技に活きることを願いたい。

ワイド特集「窮鼠猫を噛む『女力』」より

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