川口春奈の知られざる苦労人生 五島列島の母と祖母が明かす
長じて織田信長の正室になったという斎藤道三の娘、帰蝶(濃姫)。新しい大河ドラマの準ヒロインに、沢尻エリカの代役として抜擢された川口春奈(24)は、故郷の五島列島で、知られざる苦労を重ねていた。
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「大河が決まったとき、ふとケータイを見ると、知り合いから“春ちゃん、おめでとう!”という連絡がいっぱいきていたんです」
春奈の大河ドラマ「麒麟がくる」への出演が決まった日のことをこう語るのは、彼女の実母。目元が春奈にそっくりな、ショートカットの美人である。現在、春奈の故郷の五島列島でスナックを営み、
「こないだお店のビールをアサヒからキリンに替えたの。キリンの営業の方が来られて、“娘さん、『麒麟がくる』への出演、おめでとうございます。そうなるとキリンビールを使ったほうがいいんじゃないですか”なんて言うから」
そうは言っても、
「とにかく気が気じゃない。こないだテレビに出ている春奈を見たら、痩せているように感じた。苦労しているのかな、と思ってすごく心配になったわ。嬉しい気持ちもあるけど、心配のほうが先に立っている。たぶん私は、大河も心配が勝つから見られないと思う。芸能界は明日がわからない世界だから、春奈には早くいい人を見つけて嫁に行ってほしいと思っているの」
子煩悩なのは、苦労をかけたという思いがあるからでもあるのだろう。父方の実家の近所の人によれば、
「春奈ちゃんが小さいときに両親は離婚して、彼女が中学校に上がるころはもうこちらに住んでおらず、隣町の中学に通っていました。それから、お母さんは介護施設で働いていましたが、農協職員でなかなかのイケメンだったお父さんは、4、5年前に亡くなりました。夜、自転車で帰るところで道路から畑に転落して、高さは1メートルくらいでしたけど、打ちどころが悪くて亡くなったんです」
こうした経緯は、春奈にとって辛い思い出に違いない。くだんの実家は母屋と、祖母らが住む離れからなり、祖母が語る。
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