嵐1位、紅白「歌手別視聴率」の知られざる算出方法 スポーツ紙の涙ぐましい努力とは

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 昨年大晦日の「第70回NHK紅白歌合戦」の歌手別視聴率が1月6日、判明した。スポーツニッポンとデイリースポーツによると、歌手別視聴率のトップは「嵐×紅白 スペシャルメドレー」を歌った大トリの嵐で、その視聴率は23時38分ごろに記録された40・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。ネット上には紅白の歌手別視聴率がいくつも掲載されているが、それは全てスポーツ新聞からの転載であり、自分たちの手で割り出しているのは各スポーツ新聞だけ。その作業の陰には涙ぐましい努力がある。

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「第70回NHK紅白歌合戦」の後半(21時~23時45分)の視聴率は37・3%で過去最低を記録した。前半(19時15分~20時55分)は34・7%だった。

 では、歌手別視聴率のトップ3はというと、スポーツニッポンとデイリースポーツによれば、以下の通りだ。

(1)嵐「嵐×紅白 スペシャルメドレー」23時38分ごろ【40・8%】
(2)氷川きよし「紅白限界突破スペシャルメドレー」23時18分ごろ【40・4%】
(3)MISIA「アイノカタチメドレー」23時30分ごろ【40・1%】

 スポーツ紙は全紙が歌手別視聴率を掲載するが、その努力たるや並大抵のことではない。「ビデオリサーチが情報を提供してくれるのではないか」と、誤解している人も中にはいるようだが、ビデオリサーチはそんなサービスを行っていない。

 各スポーツ紙は、ビデオリサーチが調べた分刻みの視聴率データ(毎分視聴率)と歌手の登場シーンを細かく照らし合わせ、どの歌手が歌っていた時、何%だったかを割り出す。このため、各スポーツ新聞には専任の「紅白ウォッチャー」がいる。大晦日の夜、社内でテレビ画面の紅白を見つめ、時計をそばに置き、誰が何時何分に歌ったかを記録している。

「紅白は生放送だから、予定の時間通りに進行するかどうか分からない。そのため記録係は不可欠なのです」(スポーツ紙芸能記者)。

 放送終了後もスポーツ紙の紅白ウォッチャーの役割は終わらない。ハードディスク機器に録画しておいた紅白を見直して、自分が作成した記録と照合し、正確かどうかを確かめる。いわば“検算”のような作業に臨む。

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