「氷川きよし」が紅白で語った本音 新聞・テレビが報じない囲み取材を完全実況中継

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 デビュー20周年となった昨年の大晦日を、「NHK紅白歌合戦」20年連続出場で飾った氷川きよし(42)。だが、かつての彼しか知らなかった方には、その妖艶な姿に驚いたかもしれない。演歌の貴公子・きよしは、時に荒々しく、時にフェミニンな、“きー(kii)ちゃん”へと変貌をとげたのだ。その思いは、12月28日に行われた紅白のリハーサルで、記者団に熱く語られていた。だが、マスコミが報じたのはその一部に過ぎない。そこで囲み取材の全貌をお伝えすることにしよう。

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 テレビアニメ「ドラゴンボール超(スーパー)」(フジテレビ)の主題歌「限界突破×サバイバー」を含む「紅白限界突破スペシャルメドレー」のリハーサル(非公開)を終えた氷川が、NHKホールに集まる記者たちの前に現れた。

「昨日、銀座で買った」という、学ランのようにも、ワンピースのようにも見える漆黒の私服と芳香を身にまとった氷川、メイクはバッチリで、時折、髪をかき上げる仕草は女性そのもの。その指先は黒と水色のマニキュアで、交互の爪を塗り分けるといったこだわりが感じられた。

氷川:本当に今年は最高の1年でした。最高の締めくくりで70回と素晴らしい節目の「紅白歌合戦」に、デビューから20年目の自分が出させていただいて。感謝の気持ちでいっぱいです。久しぶりに緊張しましたね、すごいことになるんですよ、今回。だから、ホラ、見てください。すごい震えちゃって……。

――と、記者たちにブルブルと震えている両手を広げて見せた。

記者:どうしたんですか? 衣装とかは?

氷川:言えないんですけど、ほんっとにスゴイ、演出が大変なことになってます。

記者:ちょっとだけ。例えば衣装の色であるとか、雰囲気とか教えてください。

氷川:紅組のような、白組のような……。皆さんが期待してくれるようなものになると思います。

記者:今年はきよし君がInstagramを始めて、いろんな衣装を着て見せてくれたじゃないですか。

氷川:そうですね、“きーちゃん”として。

記者:それで、いろんなお洋服を見せてくれたじゃないですか。そこに今回の衣装のヒントがあったりするんでしょうか。

氷川:それもちょっと……。格好いいんですけどね。

記者:格好いい!? それが紅でもなく、白でもない。

氷川:ギリギリ! それも紅でもあり、白でもあるというか。皆さんが期待してらっしゃるものになると思います。

記者:今回の「紅白歌合戦」で楽しみにしていることは?

――ここで、“きーちゃん”のスイッチが入った。

氷川:今回、「限界突破×サバイバー」で「紅白歌合戦」に出られたらいいなという夢があったんです。2年前にね、なんかこう氷川きよしはイメージ付けをされてきた部分があったから、20周年を節目にもっと自分らしく、イメージをぶち壊したいという気持ちがあったんです。今までの氷川きよしは氷川きよしで、バックボーンとして、毎日、一生懸命やってきたんですけど、20周年を迎えて、時代も変わって、自分らしく、ありのままの姿で、音楽を表現したいって。どうしても人間って、カテゴライズしたり、当てはめよう、当てはめようって、人と比べたりする傾向があると思うんですけど、そこの中でやっているのはすごく苦しいです。だから限界突破で、いつか出られたらいいなという夢があったんです。そのために今年初めから自分の中で決意していて。本当の自分を表現しよう。ありのままの自分を表現しようって。もっと、自分の中に持っているもの、自分の才能……なんて言ったらおこがましいんですけど、持っているものを、もっと活かせられたらいいなっていう思いで、限界突破に携われたという気がします。それで全部、表現しようと決めたんです。自分の限界を決めないで、このドアを開こう。そういう思いで自分も戦ってきたし、そんな限界突破の使命感を感じますし、誰も切り開いていない道を1人で切り開いていくような気持ちで挑戦してきた。いろんなことに挑戦すると、やっぱり摩擦とか生まれるとは思うんですけど、それを怖がっていたら、次のドアは開けない。そんな思いでやってきた1年ですね。

記者:ご自身の中でいちばんの限界を知ったことは?

氷川:今年じゃないですかね。もっと自分をプロデュースしたいというか、まだまだ自分らしさを表現したい。自分にはこれと言って趣味もないんですけど、美容にしても、子供のときから好きだったんですけど、そういったものを伸ばしたい。それが駄目だっていう日本の傾向があるけど、自分の個性、自分自身の命を大事にして、人を励まし続けられるアーティストでいたい。演歌歌手というカテゴライズも、それはそれで素敵なんですけど、あまり型にハマりたくないタイプなので、楽しんで歌えたら。

記者:じゃあ、今回は“きーちゃん”の集大成?

氷川:そうですね、これからは“きーちゃん”らしく、“きよし君”にはもう、さよならして。

記者:“きよし君”にさよなら?

氷川:演歌歌うときは、“きよし君”ですけど……。

記者:じゃあ、今回は“きーちゃん”が出る感じ?

氷川:そうですね、どちらというと、“私らしく”って感じですかね。

記者:最近は「綺麗ね、綺麗ね」って言われるんじゃないですか?

氷川:よく言われるんです、それが。うれしいですよ、「汚い」って言われるより。年と共に、もっと綺麗になりたいと思っています。

記者:スキンケアで、いちばん気をつけていることは?

氷川:スキンケア? 水を飲むことですかね。なるべく1日3リッターぐらい飲んで、小便出して、大便出して……。

記者:新陳代謝?

氷川:うん、ションベンたれて、クソたれて。

記者:コラコラコラコラ。

記者:「ドラゴンボール超」の主題歌ということで、野沢雅子さんも応援に来られるということですが、そのことに対しては?

氷川:もうホントに、豪華なスペシャルゲストでいらっしゃって、子供のときから憧れだったドラゴンボール。ずっと聴いてたので……。

――と、記者陣の中に知った顔があったらしい。

氷川:こないだの……文春さんでしょ? 急に来たからびっくりした。ドン・キホーテで張ってらっしゃって。ごめんなさいね、わざわざ寒い中ご苦労様でした。盗撮されてるって知らなかったから、もっといい顔しておけばよかった。

――そこでスタッフより時間切れが告げられる。

記者:では氷川さん、最後に。

氷川:より自分らしく、ありのままで、今回の「紅白歌合戦」で輝きますので、それを観て皆さんもそれぞれ輝いて生きてください。私は負けません!

――そこへNHKスタッフから時間切れが告げられた。囲み取材からの去り際、“きーちゃん”は思いついたようにこう付け加えた。

氷川:自分自身にね!

――すかさずNHKスタッフが割って入る。

NHK:会見中、汚い言葉がありましたが、きれいに使ってください。

 自分自身をさらけ出そうとした“きーちゃん”、NHKにも負けるな!

週刊新潮WEB取材班

2020年1月6日掲載

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