カネやん追悼秘話 ロッテ監督時代、映画「さすらいの航海」を見て泣いた理由

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 10月16日、カネやんこと金田正一さんが、敗血症のため86歳でこの世を去った。元スポーツ紙記者の庄司憲正氏は、ロッテ担当時代、カネやんを文字通り“間近”で取材した経験の持ち主だ。当時の秘話を語り尽くす。

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 私は見た! カネやんの涙を。1977年(昭和52年)、カネやんがロッテ監督に就任して5年目のことである。当時、パ・リーグは2シーズン制。前期の覇者は黄金時代を迎えていた上田利治監督率いる阪急ブレーブスで、ロッテとは後期の大詰めでデッドヒートを繰り広げていた。...

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