松井玲奈、市川紗椰…鉄道アイドル第二世代の台頭 この10年でマニアの世界も激変

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活躍期待の鉄道アイドルたち

 それから約10年。鉄道アイドルは世代交代を果たし、現在は第2世代が台頭している。冒頭で触れた松井は第2世代のトップランナーといえる大きな存在だが、鉄道アイドル第2世代は層が厚い。彼女のほかにも、特に活躍が期待される鉄道アイドルがいる。

 廣田あいかは、アイドルグループ・私立恵比寿中学の元メンバー。現在はユーチューバーとして活動。松井と同じく、廣田は「JTB時刻表」の表紙モデルに起用された数少ない芸能人の一人でもある。

 フリーアナウンサーである久野知美は、安定感のあるトークが持ち味のため、鉄道イベントのMCとしても抜擢される機会が増えている。また、『京急とファン大研究読本』(カンゼン)や『女子鉄アナウンサー久野知美の かわいい鉄道』(天夢人)なども出版し、鉄道に対する知識も豊富だ。

 モデルの市川紗椰は、ディープな鉄道企画で鉄道ファンからも人気のあるテレビ番組「タモリ倶楽部」の鉄道回の常連出演者。鉄道にも造詣が深く、雑誌でも鉄道コラムを連載中だ。

 お笑い芸人の鈴川絢子は、鉄道居酒屋で働いていた経験のある二児の母。常磐線特急「ひたち」「ときわ」にちなんで、長男を常陸、次男を常盤と名づけるほど鉄道には熱が入っている。近年は子供と一緒に鉄道を楽しむママ鉄も増加しており、二児の母でもある鈴川はそうしたママ鉄からの支持も厚い。

 男臭かった鉄道マニアの世界は、鉄道アイドルが台頭した10年間で大きく変わった。

 ある鉄道雑誌編集長は「以前は鉄道雑誌に女性アイドルが登場するなんて考えられなかった。今は鉄道アイドルが登場しない鉄道雑誌の方が少数派になっている」と話す。

 今後、鉄道番組や旅番組で彼女たち5人の活躍を目にする機会も増えるだろう。鉄道趣味の世界は大きく変わりつつある。

小川裕夫/フリーランスライター

週刊新潮WEB取材班編集

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