市川海老蔵、舞台「オイディプス」は大盛況、飲み会で出席者が感心したワケ

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早朝に泥酔していた過去も昔

 市川海老蔵(42)が絶好調という。来年5月には十三代目團十郎を襲名、7月には東京五輪も控える。現在の活躍は後述するとして、まずは彼が最も触れられたくない“過去”から振り返ってみたい。

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 2010年11月25日の早朝、海老蔵は西麻布の飲食店で暴行被害に遭い、頭部や顔面を負傷した。メディアは一斉に取材を開始、連日にわたって報道合戦が繰り広げられた。

 大ニュースになった背景には、いわゆる「関東連合」という“半グレ集団”が事件と関係したこともある。

 海老蔵は12月、都内ホテルで記者会見を行った。共同通信が配信した「市川海老蔵さん会見詳報」によると、飲酒量について《カクテルを3杯ほどと強いお酒を。シャンパンを1本ほど飲んだ記憶があります。強いお酒というのはテキーラで、最初のお店で飲んだ覚えがあります》と説明している。

 海老蔵は無期限謹慎。ゼロどころかマイナスという位置から再起を図ったわけだ。まず年内に暴行相手と示談を成立させた。そして翌11年2月に妻の小林麻央(1982~2017)が第一子の妊娠を発表する。

 7月に新橋演舞場で9カ月ぶりの舞台復帰。スポーツ報知の報道によると、初日「昼の部」のチケットは発売開始から10分で完売したという。さらに公演中、長女の麗禾さん[四代目市川ぼたん(8)]誕生と慶事が重なった。

 ところが13年2月には父の十二代目市川團十郎(1946~2013)が死去。その1か月後に長男の勸玄くん(6)が誕生と大きなニュースが相次ぐ。さらに16年6月には小林麻央がガンで極秘入院していたことも明らかになった。

 世論の注目が海老蔵一家に集中する中、彼は妻の介護を懸命に行い、子供たちを育て、舞台に立ち続けた。その積み重ねにより、世間が過去の醜聞を忘れたのは間違いないだろう。

 話は一気に現在に飛ぶ。10月には「即位礼正殿の儀」参列のため来日した外国賓客らとの首相晩さん会に参加。伝統芸能「三番叟(さんばそう)」を、狂言、歌舞伎、文楽が競演するという企画で演じた。日本を代表する歌舞伎役者として認められたと言っていい。

 さらに多くの注目を集めたのが11月、勸玄くんと「スター・ウォーズ歌舞伎~煉之介光刃三本(れんのすけこうじんさんぼん)~」を1日限りの特別イベントとして披露したことだろう。多くの報道陣が集まり、芸能ニュースとして報じられたことをご記憶の方も多いはずだ。

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