ベックが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第18回は、ベックさん。今回は「Mamma Luisa's Table」に伺いました!!

 韓国・ソウル出身のアーティストで、タレントのベックさん。武蔵野美術大学在学中にスカウトされ、ファッション雑誌「Zipper」の専属モデルに。現在は、芸能活動の傍ら、作品制作も続けており、11月29日からは絵の個展が開かれた(12月8日まで)。

 その彼女が、「めっちゃ大好き」と話すのが、渋谷区にある「Mamma Luisa's Table」だ。イタリア・トスカーナ州、フィレンツェ出身のシェフ、ピエトロさんが作る料理は家庭的な味わいながら、独特だそうで、

「一言でいえば、ピエトロさんの世界観を楽しめるお店です。彼の家にお邪魔したような居心地の良い空間に、料理はイタリアンをベースにしながら、スパイスを利かせていて、とてもクリエイティブなんですよ」

 なんと、撮影日前日にもお店に来ていたというベックさん。そんなお店の常連である彼女のおすすめメニューは、

「どれも本当に美味しいんですが、生ハムとチーズ、それぞれの盛り合わせは是非食べて欲しいです。私、ここのハムなら何枚でも食べられます!」

 そう話すとスイスイとハムを口に運ぶ。チーズにはピエトロさん手作りのジャムをのせるのがベックさんの好み。

「あ~、美味しい。もう昇天しちゃいます(笑)。ここのジャム大好きで、いつも買って帰るほどなんです」

 ベックさんは、幼少期から日本文化に親しみを持っていたそう。

「テレビや小説から茶道や着物、それに原宿のファッションなど日本独自の文化に興味を持っていました。お父さんが漫画の『将太の寿司』や『美味しんぼ』を読んでいたのもあって、食文化にも関心があって」

 来日して9年、現在興味があるのはなんと“こけし”だといい、

「近代こけし作家『片瀬快平』さんの作品を集めてて、フリーマーケットや時にはオークションで入札もしているんです!」

 と熱く語る。

「そうした創作物も、美味しい料理も、素敵なものを作るってすごい社会貢献だと思うんですよね。今日はほんと、美味しかったです!」

 ベックさんにとって2回目の個展に向けての英気を、お気に入りのお店で養った模様でした。

週刊新潮 2019年12月5日号掲載

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