ヨーコ・ゼッターランドの母との思い出が残る、絶品イタリアン 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第15回は、ヨーコ・ゼッターランドさん。今回は「イタリア食堂築地のら」に伺いました!!

 日本女子体育大学で教鞭を執る傍ら、ラグビーW杯の大会サポーターや東京五輪・パラリンピック組織委員会の役員などを務めるヨーコ・ゼッターランドさん。その仕事の中で彼女が気付いたのは、

「各組織のトップにいる方々が健康的な体形を維持されていることです。実際、お食事の様子を窺うと、ご自身が食べられる量だけを注文するなど、非常に気を付けていらっしゃるのだと感心しました」

 彼らの姿を見て自身も食事に気を遣うヨーコさんにとって、「ついいろいろ食べてしまう」店が、「イタリア食堂築地のら」だ。撮影の前々日にも訪れたというお店に通い始めたのは10年以上前だそう。

「それ以来、家族や友人らとしょっちゅう訪ねています。我が家の第二の台所ではなく、第一の台所。なので、普段はこんなかしこまった格好ではなくて、ジャージとか気楽な服ですよ(笑)」

 スタッフとは長年の付き合いのため、少し話すだけでヨーコさん好みの料理を作ってくれるという。

「慣れないお店では少し人見知りしてしまう私にとって、ここは本当に気が休まるレストランなんです。お酒のつまみになるような小皿からメインの料理までどれも美味しい」

 このお店は、一昨年天国に召されたお母さんとの思い出の場所でもあるとヨーコさんは話す。

「母が最初にこのお店を見つけてきたんです。よく2人でカウンターに並んで食事しましたね。母が、『ここは(シェフの)働く後ろ姿がいいのよね』とか、ワインを飲む私に『あなた、飲みすぎよ』なんて口にしていたのを思い出します」

 今回、シェフが用意したのは、お母さんが好きだったという「ラザニア」を始めとした7品。

「お昼抜いてきてよかった。あ、お酒も頂いちゃいますね。こんな時間から飲むのは久々だなぁ」

 と少し頬を赤らめたヨーコさん。母との思い出が残るお店で日々の疲れを癒し、明日への英気を養ったようです。

週刊新潮 2019年11月14日号掲載

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