マツコも認める「IKKO」の冠番組が相次いで放送 で、「はるな愛」といえば?

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オネエタレントの“サバイバー”

 もともとバラエティ番組の出演者としては、「コメントが視聴者に好感を持たれる」、「時には体も張ってくれる」、「波瀾万丈の半生も隠しごとなく語ってくれる」と、制作スタッフの評価は高かったという。

「常に一生懸命なところが、IKKOさんの人気の秘密でしょう。それこそマツコさんも、その凄さを認めるほどです。共演者やスタッフへの気配りもできる。売れっ子お笑い芸人のようにトーク技術を磨き抜いているわけではないので、本当にMCとして番組を切り盛りできるか未知数ではあります。ただ、出演者のサポートを受ければ、番組の顔としての役割は充分に果たせると思います」(同・関係者)

 両番組とも、MCとしてのIKKOに大きな負担がかからないよう、なかなか計算されている。共に「ビックリ映像」を取り上げる内容となっており、IKKOをはじめとする出演者は基本的にVTRを視聴し、リアクションをすれば番組が成立する。

 また「クイズどんだけ~?」の場合、チョコレートプラネットの2人がサブMCとして助けた。もちろん長田庄平(39)は和泉元彌(45)の、そして松尾駿(37)はIKKOのモノマネをしながら出演したのは言うまでもない。

 放送を見た担当記者は「インパクトが強く、IKKOさんの人柄が出ていたのは、『まぼろし~衝撃映像祭り』のほうでした」と言う。

「テレ朝さんのクイズ番組は、回答者として出演していたハライチの澤部佑さん(33)も要所要所でMCの3人にツッコミをするなど、“サブサブMC”として番組を助けていましたね。ただ、テレ東さんの『まぼろし~衝撃映像祭り』はVTRをスタジオではなく、都内のロケ地で、一般人と共に見るというアイディアが出色でした。こちらは平成ノブシコブシの吉村崇さん(39)がサポート役。何より市井の人と掛け合うIKKOさんが笑えるやら、『いい人なんだな』と感心させられるやらで、意外な面白さがありました」

 IKKOは“オネエブーム”の数少ない生き残り組だ。今でも検索エンジンを使えば、「オネエ&オカマの芸能人40選」などのサイトがヒットする。栄枯盛衰は芸能界の常だとはいえ、消え去ったオネエが少なくないことが分かる。

 ところがIKKOはブームが去っても視聴者から愛されているのだから、やはりタレントとして確かな実力を持っているのだろう。

「平成のオネエブームを作ったのは、はるな愛(47)、KABA.ちゃん(50)、『マツケンサンバII』の振付師・真島茂樹(65)、クリス松村(年齢非公表)の4氏がバラエティ番組で活躍し、そこに文化人枠に近い形でIKKO、マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ(44)、假屋崎省吾(60)、尾木直樹(72)といった方々が注目されました。この合計9氏は、いわば中核グループ。今でも現役で活躍している方ばかりですが、はるな愛さんの露出が減少しているのが気がかりですね」(前出の関係者)

 はるな愛の公式サイトを見てみると、テレビのレギュラー番組は4本が記載されている。

【1】「にじいろジーン」(関西テレビ制作=フジテレビ系列・土曜・8:30)」
【2】「ドデスカ!」(メ~テレ制作・月~金・6:00)隔週金曜コメンテーター
【3】「映画MANIA」(テレビ東海制作・金曜・1:00)
【4】「報道ランナー」(関西テレビ制作・月~金・16:45)水曜コメンテーター

「はるな愛さんは“エアあやや”を筆頭に、モノマネが人気の原動力でした。ところが最近は、りんごちゃん(31)にすっかりその座を奪われてしまいました。そしてバラエティ番組の出演者としては、IKKOさんが取って替わりつつあるという感じですね」(同・関係者)

週刊新潮WEB取材班

2019年10月22日掲載

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