木村拓哉、「グランメゾン東京」豪華共演者と「ソロ・プロジェクト」にみる葛藤

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 木村拓哉(46)の令和初の主演ドラマ「グランメゾン東京」(TBS)が10月20日スタートする。キムタクにとって、日曜劇場に主演するのはこれが7本目、もはやお馴染みのドラマ枠と言っていいだろう。だが、ご本人は、とてつもないプレッシャーを抱えているようだ。

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 キムタクが型破りなフランス料理のシェフを演じる「グランメゾン東京」は、今年8月に、パリの有名三つ星レストラン「ランブロワジー」でクランクインした。同店でドラマの撮影が行われたのは初めてという。“型破りな”という枕詞は、キムタクドラマの常套句のような気もするが、初っ端から海外ロケとは力の入り様も分かる。

 脇を固めるのは、07年放送の日曜劇場「華麗なる一族」以来12年ぶりのタッグとなる鈴木京香(51)はじめ、沢村一樹(52)、及川光博(49)と主役級を揃え、事務所の後輩であるキスマイ(Kis-My-Ft2)の玉森裕太(29)など、こちらも超豪華。さらにドラマの主題歌には、山下達郎(66)である。業界関係者は言う。

「これだけ揃えれば、例えキムタクに興味のない視聴者でも、見たいと思う人は多いでしょうね。このところ話題作を連発している日曜劇場ですから、失敗は許されませんしね」

 テレビ局やスタッフもキムタクに気を使って、これでもか!というキャスティングで挑むというのは、よく聞く話だが、

「実はそうじゃない。キムタク自身もかなりキャスティングに関与しています。以前、『デイリー新潮』が書いていましたが、平成時代に最もヒットドラマを放った俳優はキムタクです。その彼も、ここ数年は主演ドラマの視聴率が落ちてきたことは自覚している。特にSMAP解散以降、ドラマの仕事が減っているわけではありませんが、あまり良い結果を残せていません」

 彼が最も数字を取ったドラマは、日曜劇場の主演第1作「Beautiful Life~ふたりでいた日々~」で、最終回で視聴率41・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)、平均視聴率は32・3%を記録した。放送されたのは2000年のことで、20年近くも前のことだ。

「しかし、当時の日曜劇場は平均視聴率10%台が当たり前、良くても20%台前半だった中、2作目の主演作『GOOD LUCK!!』(03年)でも平均30・6%、最高37・6%を叩き出した。それほど圧倒的に数字の取れる人だったんです。『華麗なる一族』(07年)では平均24・4%、最高30・4%を取りましたが、続く『南極大陸』(11年:平均18・0%、最高22・2%)、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(11年:平均12・8%、最高19・2%)、SMAP解散後の『A LIFE~愛しき人~』(17年:平均14・5%、最高16・0%)と、他の人気ドラマと差がなくなってきた。もちろん、日曜劇場に限った話ではありません。SMAP時代から、俳優としてやっていきたいと考えてきたキムタクにとって、あってはならない事態なのです」

 アイドルSMAPの本業は歌じゃないのか?

「彼はSMAPのコンサート活動に力を入れていたわけではありません。コンサートの演出を担当していたのは、中居正広(47)と香取慎吾(42)でした。彼らはテレビのレギュラーで忙しい中、交互にコンサート演出を担当していました。長時間リハーサルをし、他のメンバーが帰宅した後も現場に残り、コンサート制作スタッフと一緒に、リハーサル映像を最初から最後まで見ながら、随時、修正点を話し合った。その作業は、翌朝までかかることも珍しくありませんでした。ツアーが始まってからも、修正作業は連日続けられた。中居と香取の2人は、SMAPのコンサートのクオリティを上げることに非常に熱心でした。一方で、キムタクと稲垣吾郎(45)、草なぎ剛(45)は、リハが終わればすぐに帰宅するタイプでした。特にキムタクは、自分の仕事を役者と捉えていたからです。それが上手くいっていたのは、作品の目利きができる優秀なプロデューサーだった飯島三智マネージャー(61)がいたからです。彼女がジャニーズを離れ、SMAPは解散し、キムタクは自分で作品を選ぶことになりました」

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