ラグビー日本代表の韓国人選手・具智元の活躍が母国で報じられないワケ

スポーツ週刊新潮 2019年10月10日号掲載

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「ハリー・ポッター」の英国人著者が「こんな話は書けない」と呟いた、イングランドラグビーW杯での奇跡から4年。奇跡には続きがあった。日本代表が静岡で優勝候補アイルランドを撃破した一戦は、「静岡の衝撃」と評されることに。その代表のスクラムで最前線を張るのが韓国出身の具智元(グジウォン)(25)。本来なら英雄扱いのはずだが……母国での立場とは?

 なにしろW杯開幕の9月20日にはアイルランドは世界ランク1位で、日本戦にも考え得るベストメンバーで臨み、これを19対12で打ち破ったのだから、世界は上を下への大騒ぎ。事実、

〈ラグビーW杯史上最大の番狂わせの一つ〉(BBC)

〈彼らがまたやった〉(NZヘラルド)

 など、センセーショナルな報道が続いた。そんな中、この「静岡の衝撃」にほぼ沈黙する国がある。

 他ならぬ韓国だ。

 試合の最高殊勲選手にこそ選ばれなかったものの、25歳の伸び盛りは、ゲームのターニング・ポイントとなるプレーの担い手のひとりとなった。具は、1980年代に韓国代表で同じポジションを務めた父親の薫陶を受けた。

 中学時代からニュージーランドへラグビー留学。大分の市立中、日本文理大附属高、拓殖大、ホンダと渡り歩き、2017年から日本代表入りしている。

「11年、サッカーのアジアカップ決勝で日本代表の李忠成が美しい決勝ゴールを決めました。その時に韓国では“日本優勝は自分たちの手柄だ”などと散々報じられたので、今回も“韓国人の具智元がいるから日本は勝利した”というような記事が出てもおかしくなかったのですが。そんな記事は確認する限り1本くらいでしたね」

 と首を傾げるのは現地特派員。

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