ハンストのナイジェリア人男性が飢餓死するまで 調査報告書を読んだ医師が解説
前代未聞である。長崎県の大村入国管理センターで、一時的に外に出られる「仮放免」を求めてハンガーストライキを行っていた40代のナイジェリア人男性が、今年6月に「飢餓死」していたというのだ。入管施設でのハンストによる死亡はむろん初。法務省出入国在留管理庁が公表した調査報告書を基に、約1カ月に及んだハンストと餓死するまでの経緯をレポートする。
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男性は2000年に入国。薬物事件や窃盗などで実刑判決を受け、仮釈放された15年11月から大阪の入管施設に収容され、国外退去命令を受けた。...