高樹沙耶、グアムの「大麻ツーリズム」に“大麻に触れる日本人が多くなるのはいいこと”

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 世界的な大麻解禁の波が太平洋を渡って迫りつつある。来年にもグアムで嗜好用大麻が合法的に買えるようになるというのだが、これに最も喜んでいるのが、そう、あの彼女だった。

 近年、北米を中心に大麻解禁の動きが続いている。昨年は1月に米カリフォルニア州、10月にはカナダが国家として解禁。いずれも医療用だけでなく嗜好用としての大麻を合法的に所持、使用できるようになった。米国ではコロラド、ワシントン、ネバダ州などがすでに解禁。“それ目的”で訪れる日本人が増えているとか。

 ロサンゼルス在住の民宿経営者に訊いてみると、

「日本人でも大麻ショップでパスポートさえ提示すれば簡単に購入できます。初めての人でも合法なら安心と試す人は多い。リピーターも少なくないです」

 まぁ“葉っぱ吸いたさ”から10時間もかけて海を渡るとはご苦労なことだが、そんなしんどい旅路ともおさらばか。来年には近場のグアム、サイパンで嗜好用大麻が解禁になる見通しらしい。『真面目にマリファナの話をしよう』の著者・佐久間裕美子氏が解説する。

「サイパンでは2018年8月、グアムでは今年4月に合法化法案が可決され、現在は施行に向けて規則を整備しているところです。解禁済みのアメリカ各州では、法案可決から施行までのスパンは1年から2年。グアムではすでに医療用が解禁されているだけによりスムーズに進むと見られ、早ければ来年半ばには店頭で売られることになると思います」

 旅行アナリストの鳥海高太朗氏によれば、背景には観光客を呼び込みたい両島の魂胆があるという。

「一昔前はグアム、サイパンは日本人で溢れかえっていましたが、便数が減り、沖縄やハワイなどに客を奪われ、年々旅行者は減少しています。サイパンにいたっては去年5月、日本からの直行便もなくなりました。解禁を受け、日本人の大麻愛好者を当て込んだ闇ツアーも打ち出されるかもしれません。ただ法律上、日本人は海外でも大麻を所持してはならないことになっており、注意が必要です」

 元麻薬Gメンの高濱良次氏もこう懸念する。

「心配なのは、日本に持ち込もうとする旅行者が増えること。最近は大麻成分を液体化したものも蔓延しており、これなら入管の目をだませると安易に考える人も多いと聞きます」

 一方、解禁論者はこの動きをどう受け止めるのか。大麻所持で有罪判決を受け、執行猶予中の身である高樹沙耶に尋ねてみれば、

「大麻に触れる日本人が多くなるのはいいことです」

 と、やはり歓迎の姿勢。

「経験すれば大麻が危険ドラッグの類なんかではなく、日本政府のプロパガンダがウソだと気づくからです。早く諸外国のように、せめて医療現場などで大麻が有効活用できるような状況になればいいと願ってます」

 夢よ、煙と消えないで、といったところのようだ。

週刊新潮 2019年9月26日号掲載

ワイド特集「大いなる誤算」より

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