佳子さま、初の海外ご公務から今日ご帰国 “観光名所ばかり”の厳しい声も…

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観光客の“王道ルート”

 そんな逆風下、欧州でのお過ごしはどのようなものだったかといえば、

「お泊りはウィーンの『グランド・ホテル・ウィーン』とブダペストの『フォーシーズンズ』。いずれも現地を代表する5つ星ホテルです」

 とは、先の記者。

「友好親善のためのご訪問とはいえ、全体を通じて余裕のあるご日程です。それは例えば、7月にペルー、ボリビア両国を訪問された眞子さまと比べても一目瞭然。慌ただしくご移動を繰り返された眞子さまは、およそ10回もスピーチに臨むなどタイトなスケジュールでした。ですが今回の佳子さまは、日程通りに進めば、わずか2回しかご挨拶の機会がないのです」

 現地でのスケジュールを簡単に振り返れば、最初の滞在地ウィーンで王宮にある「シシィ博物館」や「シェーンブルン宮殿」や「ベルヴェデーレ宮殿」「美術史美術館」などをご訪問された。宮廷文化が色濃く香る古都ウィーン。先述した場所は一般観光客にとっても“王道ルート”である。

 また、上皇ご夫妻や天皇皇后両陛下がたびたび公演を鑑賞されている「ウィーン少年合唱団」を引見され、4日目の夜には国立歌劇場でバレエ「シルヴィア」をご覧になった。

「現地でのご訪問先については、先方からの提案が外務省経由で式部職を通じ、宮家へと伝わります。それから同じルートを逆方向にたどって相手国に打ち返し、これを何度か繰り返すのです。最終的には、佳子さまご自身の希望、すなわちリクエストが反映された日程になります。バレエをご鑑賞というあたりは、本格的にダンスを続けておられる佳子さまらしいスケジュールだな、と思いました」(同)

 その後、5日目の19日夕刻には、空路ハンガリーへ。「ゲッレールトの丘」をご散策され、大統領を表敬。このほか、「バラトン湖」「漁夫の砦」「マーチャーシュ教会」など、定番の観光地にも足を運ばれている。

 芸術の秋を満喫された中欧9泊11日の旅――。宮内庁はいわば旅行代理店と化し、佳子さまの“大人の修学旅行”をアシストした格好で、この旅程に別の宮内庁関係者は、

「観光名所巡りばかりで散策の時間も多い。楽しそうなご旅行ですね」

 そう苦笑するのだ。

 皇室ジャーナリストの山下晋司氏が言う。

「バレエご鑑賞については、相手国の担当者が、佳子内親王殿下がダンスをお好きだと聞いて提案した可能性もあります。初めての公式訪問で、移動を少なくするなど慎重になったのかもしれませんが、秋篠宮家に対する批判的な意見もある中、観光地のような場所へのご訪問ばかりが目立つと、国民に一層のマイナスイメージを与えかねません。過密だと思われるくらいの日程の方が、内親王殿下のためにもよかったと思います」

週刊新潮 2019年9月26日号掲載

特集「『佳子さま』初の海外ご公務でも『宮内庁』が旅行代理店と化した『(秘)スケジュール表』」より

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