広島、「鳥谷敬」獲得へ参戦か? キーマンは「カープ女子」の仕掛人

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「引退勧告」を受けた阪神・鳥谷敬の移籍先として“意外な球団”が浮上している。

 今季が5年契約の最終年だった鳥谷は、開幕から代打中心の起用で打率2割台前半と低迷。38歳という年齢面での衰えは隠せず、8月末に球団から「引退勧告」を受けたことを本人が明かした。来季の去就についてはまだ明らかにしていないが、通算2000安打や遊撃手として歴代最長の連続フルイニング出場(667試合)を記録するなど、球界屈指の実績や豊富な経験に、現役を続行するなら獲得したい球団は少なくないだろう。

 最有力と見られているのがロッテで、井口資仁監督が鳥谷と師弟関係にあり、さらにかつて阪神で長らく三遊間コンビを結成した今岡真訪二軍監督の存在などが、その理由とされる。一部報道では中日も候補にあがったが、球団代表が否定のコメントを出すなど、オフを待たずに早くも阪神のレジェンド移籍でひと騒動起こっている。

 そんななか、サンケイスポーツが9月1日、鳥谷の移籍先として広島の可能性を示唆する記事を出した。「赤チョーノに続き“レッド・バード”誕生あるか?」の見出しが打たれたその記事では、過去に石井琢朗や新井貴浩など、他球団で実績を残した選手を晩年に獲得した成功例を記している。広島球団関係者は肯定でも否定でもないコメントをしているが、昨オフにFA補償選手として巨人から移籍した長野久義に続き、2年連続での大物選手の獲得を期待させている。

 記事の見出しのセンスから見ても“微妙な”感じは否めない情報ではあるが、「あながち現実味がない話ではありません」と広島在住のスポーツライターは言う。

「広島の編成部にいる比嘉寿光氏の存在があるからです。鳥谷の同級生の比嘉氏は、早稲田大学時代は青木宣親(ヤクルト)や由田慎太郎(元オリックス)、学年は違いますが和田毅(ソフトバンク)や田中浩康(元ヤクルト)などの豪華メンバーで同校初の六大学リーグ4連覇を達成した盟友です。沖縄尚学高では4番打者、主将として沖縄県勢初の甲子園優勝を達成した比嘉氏は、早稲田でも錚々たるメンバーの中で4番を任され、4年時には主将を務めました」

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