こんまり通訳が語る「米国でウケる理由」と翻訳者が明かす「次回作の気になる中身」

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次作に新趣向アリ!

 かくいう飯田さんが見るところ「近藤さんは住まいのみならず、心身への総合的なリフレッシュ効果をもたらしてくれる人だと認知されている」そうで、いやはや、これほどまでの人物とあらば、ビジネス界が放っておくはずもない。

 実際、去る8月2日には楽天が、近藤氏との提携を発表。具体的には彼女の会社の株を取得し、書籍・動画の制作を後押ししていくと言うのだが、さて、こんまりの次なる一手は?

 米国で公表されているのは、来年春に著作が発売されるということ。気になる中身を『人生がときめく片づけの魔法』英訳版の翻訳者で、次作でも英訳を手がける平野キャシーさんが、

「仕事場の片づけに関するものになりますね」

 と教えてくれる。

「今回は産業心理学者の方が参加し、その研究に基づく視点を加えます。パソコンに無駄なファイルがあったり、職場のデスク周りが散らかっていたりすると、仕事の効率が悪くなったりしますね。そうした問題を解決し、生産性を向上させるという観点から、近藤さんの片づけメソッドを説いていく予定です」

 今度は個人に加え、広く産業界をも相手にしていくらしい。仕舞い込まれるどころか、どんどん繰り出されるこんまりの手。やはり魔法と言うべきである。

週刊新潮 2019年8月29日号掲載

ワイド特集「『テーマは人間』の自由研究」より

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