東&武田発言でゴゴスマが炎上 敢えて炎上系コメンテーターを使うテレビマンの本音

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

炎上込みで探す

 考えてみれば、金教授も炎上コメンテーターの1人である。ほかにも長嶋一茂、立川志らく、カンニング竹山、古市憲寿、玉川徹……テレビ局はどうしてこうも、炎上しがちなコメンテーターを使いたがるのか。前出プロデューサーが言う。

「実を言うと、番組スタッフは“炎上”込みでコメンテーターを探しています。少し前までは、炎上はマイナスのイメージでしたが、今は注目、話題になっているという意味でも使われます。番組に、1人くらいは炎上系がいたほうが、賛否両論、緊張感ある面白い番組になるからです。実際、東さんや一茂さん、竹山さん、古市さんも複数の情報番組やニュース番組などにレギュラーを持っています。タレントも言っていいことと悪いことは分かっていますし、計算して炎上しそうなコメントを言いますから、番組的にも起用しやすいんですよ。一昔前なら、コメンテーターは1人1本、他の番組出ている人を使うなんて考えられませんでしからね」

 言われてみれば、確かにそうだった。いつからそうなったのだろう。

「はっきりとは分かりませんが、先鞭をつけたといってよさそうなのが『バイキング』の坂上忍さんでしょうか。番組MCなのに、炎上も気にせず、怒りのコメントを発するようになって、視聴率も上がりました。反面、敵も多くはなりましたが、レギュラーも格段に増えましたし、番組としても万々歳でした」

 その一方で、困るのは“ヤバい炎上”だという。

「『ゴゴスマ』での武田教授のような発言です。韓国で日本人女性が暴行を受けたからといって、『路上で日本人の女性観光客を襲うなんていうのは、世界で韓国しかありませんよ』とか『日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しないといかん』なんて発言はテレビではあり得ませんし、ヘイトと言われても当然。居酒屋で酔っ払いがクダ巻いてるわけじゃないんですから。他にも名前は言えませんが、どちらかというと高齢の俳優や元スポーツ選手などは、コンプラインスなどお構いなしで、思ったことをドンドン発言してしまうことが少なくない。こちらのほうがよほど要注意ですね」

「炎上コメンテーター」のお取り扱いには、くれぐれもお気をつけ下さい。

週刊新潮WEB取材班

2019年9月2日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。